FOMC声明と議長記者会見要旨
2025年10月28日、29日に開催されたFOMCの議事内容が公表されたので、まとめておきます。
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※今回の決定は、経済が緩やかなペースで拡大し(モメンタムがありつつ)、労働市場の軟化と雇用の下振れリスクが増大したという認識に基づき、リスク管理の観点から、より中立的な政策スタンスへ移行するための保険的な措置として実行されたもの。
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I. 政策決定の概要
- 決定内容:FF金利の誘導目標レンジを¼パーセントポイント引き下げ、3¾から4パーセントとすることが決定された。
- 決定理由の核心:委員会の目標(最大雇用と物価安定)達成を支持し、かつリスクバランスの変化を考慮したためだ。
- ポートフォリオの決定:ほぼ全てのメンバーが、委員会の証券保有総額の削減を12月1日に終了することが適切であることに同意した。
- 投票結果:ほぼ全員一致で引き下げが決定されたが、2名の委員が反対票を投じた。一人は0.5%の引き下げを希望し、もう一人は据え置きを希望した。
II. 金利引き下げ(緩和への移行)を支持した主な理由と証拠
金利引き下げを支持または許容した参加者(多数派)は、この決定を、政策スタンスをより中立的な設定に向けて調整する適切な措置だと判断した。
1. 雇用の下振れリスクの増大(主要因)
- リスクの傾斜:雇用の下振れリスクがここ数カ月で高まったと判断された。
- 労働市場の軟化の証拠:
- 利用可能な指標は、今年の雇用増加のペースが鈍化したこと、そして失業率がわずかに上昇したものの、8月までは低い水準を維持していたことを示していた。
- より最近の指標も、労働市場が9月と10月にかけて徐々に軟化しているが、急激な悪化には至っていないことと一致していた。
- 多くの参加者は、労働市場の状況が大幅に悪化する可能性を未然に防ぐために、より中立的な政策スタンスへ移行することが必要だと判断した。
2. インフレリスクの評価と政策スタンスの正当化
- インフレの上振れリスクの緩和/変化のなさ:インフレの上振れリスクは今年初め以降、減少したか、ほとんど変化がなかったと観察された(金利引き下げ支持派の見解)。
- 関税の影響:今年の関税引き上げが全体的なインフレに与える影響が限定的である可能性を示す証拠が蓄積されたため、雇用の下振れリスクに対応して政策スタンスを緩和することが適切だと判断された。
- インフレの現状:しかし、参加者は、インフレが今年初めから上昇し、依然として幾分高い水準にあることを認識していた(9月のPCEインフレ率とコアPCEインフレ率は共に2.8%と推定)。
III. 反対意見と政策スタンスの解釈
1. 金利据え置きを主張したメンバーの懸念(1名:Jeffrey R. Schmid)
- インフレ率が上昇したため、委員会のインフレ目標達成への進展が今年停滞していることへの懸念を表明した。
- インフレが目標(2%)に向かっているという更なる確信が必要であると指摘した。
- 長期的なインフレ期待が、インフレが適時に2%に戻らない場合に上昇するリスクがあることを懸念した。
2. 0.5%引き下げを主張したメンバーの主張(1名:Stephen I. Miran)
- より中立的な金融政策スタンスへ移行する必要があるという点では多数派と同意したが、今回の会合で½パーセントポイント(50ベーシスポイント)の引き下げを望んだ。
IV. その他(金融市場と政策の軌道)
- 市場の期待:市場参加者は、今回の10月の会合でFF金利の目標レンジが25ベーシスポイント引き下げられることを予想していた。
- 政策スタンスの評価:参加者は、現在の政策スタンスが抑制的である程度について意見が分かれた。一部は今回の25ベーシスポイント引き下げ後でも抑制的だと評価し、一部は経済活動の回復力や金融状況の緩和を指摘して、明確に抑制的ではないと判断した。
- 将来の政策:ほとんどの参加者は、委員会が時間をかけてより中立的な政策スタンスへ移行するにつれて、更なる引き下げが適切になる可能性が高いと判断した。ただし、多くの参加者は12月の会合で別の25ベーシスポイントの引き下げが適切であるとは限らないとも示唆した。
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※本日の参照サイト
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