サマリー(W27: 7/1 - 7/6)

 

この週を振り返って

世界で政治が表立ったニュースになっている。バイデン氏には選挙戦撤退を迫られている。イランでは改革派大統領が当選。英国は労働党圧勝。フランス下院は明日投票。東京都知事選も明日。

 

TOPIXの史上最高値更新はデフレ脱却の象徴のひとつではあるが、やはり日銀の金利引き上げが重要。次回の金融政策決定会合は7月30日、31日の2日間。

 

主な経済ニュース

7/4

・TOPIXで史上最高値とか。手持ちのデータでは、1989年12月18日の終値は2950.00、高値2956.00だが。確かにJPXの「TOPIXの過去の推移(終値ベース)、2023年12月29日付け」では1989年12月18日に2884.80とある。

7/3

・午前8時より新しい日本銀行券が発行された。

7/2

・日経平均株価終値で再び4万円超え40,075円 。おおかたアナリストは4万円回復は年末か今年中にはないとか言っていたような。つまり誰にも予想できないものと考えておいたほうが良さそう。

              

主な経済イベント

 

7/1 - 7/3

7/4-7/5

 

※国内データ、米国データは別表1及び別表2に記載。

 

別表1. 国内データ

 

 

短観(全国企業短期経済観測調査)_2024年6月

 

・景況判断では、大企業非製造業、中小企業非製造業で前回よりマイナス1ポイント。中小企業製造では前回と変わらず。他はプラス。

・製造業では設備投資額及びソフトウェア投資額とも増えている。

・事業計画の前提となる為替レートは、ドル円が144.77としている。

 

 

別表2. 米国データ

7/1 - 7/5

 

失業率がじわりと増えてきている。平均時給も減少傾向か。

 

米週単位データ

 

 

6月PMI(確定値)

 PMIでみると米国はまだ強いが。

 

 

経済イベントとドル円相場

 

今週の高値161.950、安値160.338。現在、1ドル160.760円。

 

 

下の図はドル円相場の3か月足のチャート。直近最高値である1ドル161.283円に対して過去にさかのぼると1986年10-12月につけた値になる。詳細を見るにはさらに日足レベルまでが必要ながら、ここで知るべきことは、161円(水平線: a)の次のレジスタンスは177円(水平線: b)あたりにあるということ。

 

為替介入があったとしても、その効果は期間限定。非常に単純な見方をすれば、177円まで円安になる可能性は否定できない。しかも最近、円は米国10年債と相関していないこと。日米双方の政治的リスクや最近の世界の地政学リスク要因があり経済だけで語れないことが理由。

 

ここでもし米国債利回りが現時点で上昇すると円安がさらに促進される可能性がある。

 

 

日本株への海外投資家動向

 

6週ぶりに買い越した。総額はしかし多くはないので、日経平均株価4万円回復やTOPIXの最高値更新は「信用買い残」に依存している?するとこの株価好調は第2四半期決算前までの可能性もある。

 

 

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ご健康に、ご安全に! 投資は自己責任・自己判断で!!

 

※東京都知事選が非常に面白いことになってます。牽引してるのは石丸信二氏。既存政党と完全無所属との闘い、あるいは既存メディアとネットの闘いでもある。この構図ははじめてでは。1回目後、ほかの有力候補は公開討論を拒んでおり、具体的な政策について、正確なロジックと大きなビジョンを本当に持っているのかすら疑われる状況がさらけ出された。

 

組織力は強い。組織員は疑わず(?)に指名された候補選出に励む。しかしどこの知事であれ政治をつかさどるなら、大きな目標に対する具体的なビジョンと、正確なロジックに基づく具体的な政策をもった人になってもらいたい。

 

※本日の参照サイト

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