FOMC声明と議長記者会見要旨
2024年6月11日、6月12日に開催されたFOMCの声明及びパウエルFRB議長の記者会見が公表されましたので、まとめておきます。声明の内容は会見にも含まれることから合わせたまとめになっています。
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FRBの使命と最近の状況
- 連邦準備制度理事会 (FRB) は、最大雇用と物価安定の二つの目標達成に引き続き強くコミットしています。
- 米国経済は過去2年間で雇用と物価安定の両方に向けて大幅な進展を遂げました。
- 労働市場は均衡を取り戻しつつあり、雇用者数は増加し、失業率は低くなっています。
- インフレ率はピーク時の7%から2.7%まで低下しましたが、依然として高すぎます。
FRBの政策決定
- FRBは、政策金利の据え置き (目標レンジは5.25% - 5.5%) と保有する証券の削減継続を決定しました。
- インフレ抑制のため、需要と供給の均衡を維持するために、引き続き金融引き締め政策を維持します。
経済情勢
- 最近の指標は、経済活動が堅調なペースで拡大していることを示唆しています。
- 消費者支出の伸びは昨年比で鈍化していますが、依然として堅調です。
- 設備・無形資産投資は、昨年低迷していたペースから回復しています。
労働市場
- 労働市場では、需給バランスが改善しています。
- 過去2年間の雇用創出に伴い、25~54歳の年齢層の労働参加率の上昇と引き続き活発な移民流入により、労働供給が増加しました。
物価
- インフレ率は過去2年間で顕著に低下しましたが、FRBの長期目標である2%を上回っています。
- 全体的なインフレ期待は、家計、企業、そしてエコノミストによる幅広い調査や金融市場の指標などから、良好に碇泊していると考えられます。
FRBの今後の見通し
- 政策金利の引き下げは、インフレが持続的に2%に向けて低下しているという確信が得られるまで行わない方針です。
- 今年のデータは、まだ十分な確信を与えていませんが、最近のインフレ指標は改善傾向を見せています。
- インフレが持続的に2%に向けて低下しているという確信を強めるためには、さらに良好なデータが必要です。
- FRBは、労働市場の状況やインフレの動向に引き続き注視していきます。
FRBのコミットメント
- FRBは、最大雇用と物価安定の二つの目標を達成するために最善を尽くします。
- 物価安定の回復は、長期的に最大雇用と物価安定を実現するために不可欠です。
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ご健康に、ご安全に! 投資は自己判断・自己責任で!!
※予想どおり目標金利は維持。今週の日銀金融政策決定会合では短期金利目標0-0.1%は動かさないことから引き続き円安傾向が継続するものと考えられる。
※本日の参照サイト
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