テラUSD

一連の参照サイトを読むと暗号資産の拡がりも見えてくるように思えますが、一方でどの方向に進もうとしているのか、ますますわからなくなります。Bitcoinと“それ以外である”Altcoin(Alternative Coin)、そしてより安定性を求め既存の通貨との連動(peg)を図ろうとするStable Coin。もう少し時間をかけて様子を見るしかないでしょうか。

■アルゴリズム型ステーブルコイン「テラUSD(UST)」、ドルとの1対1のペッグ(固定)が崩壊する前はアルゴリズム型ステーブルコインで最大級だった。しかし、USTは今週、急落で仮想通貨市場に衝撃が広がった。

 

ブルームバーグのデータによれば、USTはシンガポール時間午前10時33分(日本時間同11時33分)時点で10セント。ルナもほぼゼロに急落した。

 

このため、12日、ブロックチェーン上での取引の証明を担当する認証者がテラのネットワークを「再構築する計画を考案するため」停止措置を講じたと説明した(参照サイト1))

 

■ステーブルコインの最大の優位性は他の暗号資産に比べ、法定通貨との連動性を持たせているので、安定(ステーブル)だとされていたにもかかわらず、その安定化のためのシステムが機能しなかったわけです。

 

USTは独自の連動システムにより法定通貨であるドルと連動するように設計されていた。ところが、5月10日に入って急落。一時は1USTが0.3ドルまで下落し、連動が完全にはずれてしまった。原因は不明。

 

安定化のシステムにも問題があったのだろうと思われます。このUSTはドルと直接的に連動していたのではなく、ルナ(LUNA)という暗号資産を介していたわけです。つまりUSTを持っていれば、時価で1ドル相当のルナがもらえるというシステム。逆にこのシステムこそがUST独自の特徴だったのですが。

 

・ここで、もしUSTが0.7ドルで売られていたらそれを買ってルナに替えれば、1ドル分のルナが

 手に入る。

 

・これはノーリスクで0.3ドルを手に入れられるということだから、USTが1ドルを下回っていた

 ら、たちまち買い手がついて1ドルまで上昇するはず。こうしたアービトラージ(Arbitrage、裁定

 取引)と呼ばれる取引で、平常時にはUSTが1ドルを維持する仕組み。

 

・クラッシュ直前のUSTの発行量は185億ドル(約2兆4000億円)分。一方でルナの時価総額は

 300億ドル(3兆6000億円)前後で推移しており、仮にUSTがすべてルナに替えられてもルナに

 は余裕があるはずだった。

 

・しかし本当に0.7ドル相当まで下落。実際にはUSTを買ってルナを売るというアービトラージが一

 気に進行した。なぜ得たルナをすぐに売るか、それはルナ自体が安定性が担保されない暗号資産だ

 から。なんとなくすっきりしません。当たり前と言えば当たり前。 

         UST→買い!、ルナ→売り!

 

・一方でルナは5月5日あたりから価格が下落傾向にあり、時価総額は196億ドル(約2兆5400億

 円)とUSTの発行量に近づいていた。そこに5月10日、USTの価格下落を発端とした大規模なア

 ービトラージが重なり、ルナの売り圧力はさらに増していく。結果、ルナの時価総額は急減し、

 10日の終わりには約100億ドル(約1兆3000億円)まで減少した。 以上、参照サイト7)。

 

・これも一種の社会実験とみる、というのがポジティブな思考ですか。しかし実際に資産と思ってい

 た人々にとっては最悪です。

 

※いろいろな意見を総合すると、これらの暗号資産というのは、中央集権的な金融システムを離れて

 資産としての通貨は成立するのかという社会実験の一環であるように思えます。

 

 またその社会実験は継続中でいろんな工夫をされつつ、理想に近づけている最中でありその中には

 システムが破綻するものもある。

 

 そう考えると正直、これらの暗号資産はもう少し様子を見ておくのが無難かなと思います。まだま

 だ。

 

※Bitcoinの趣旨が書かれた論文のAbstractの冒頭にいかにしてシンプルにたどり着けるかという試

 みか。ちなみにBitcoin価格はドルベースで2021年1月あるいは7月時点とほぼ同じ30,356ドル近

 辺で推移してます。

 

A purely peer-to-peer version of electronic cash would allow online payments to be sent directly from one party to another without going through a financial institution. Digital signatures provide part of the solution, but the main benefits are lost if a trusted third party is still required to prevent double-spending. 

by Satoshi Nakamoto

 

 

ご健康にそしてご安全に!

 

※本日の参照サイト

 

1)

 

2)

 

3)

 

4)

 

5)

 

6)

 

 

7)

 

8)

https://bitcoin.org/bitcoin.pdf