円安に金融調節影響しないと
地味はニュースながら、このテーマは重要だと思います。簡単にまとめておきます。
■日本銀行の黒田東彦総裁は、長期債利回りをゼロ%程度で推移させるという目標を堅持する意向。
・各国中銀の政策との違いが一段と広がり、円相場の下落を招いている。持続的な2%程度の物価上昇を目指し、黒田総裁が2016
年に導入した政策枠組みの信頼性が問われている。
・世界的な債券相場の急落で日本の債券利回りにも上昇圧力がかかる中、日銀は今月、日本国債の買い入れを繰り返し行わざるを得
ない状況に追い込まれている。
※政策堅持のため、望まない買い入れをせざるをえない状況との認識ですね。
■オーストラリア準備銀行(RBA)がわずか数カ月前にイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の停止を余儀な
くされたことを踏まえると、黒田総裁の決断に市場には疑問の声がある。
・日本の家計の購買力を低下させる円の急落が脆弱(ぜいじゃく)な経済回復を頓挫させる恐れがあることからも懐疑的な見方が広
がっている。
※前段は金利操作を停止したオーストラリアを例に状況次第で政策を決断するべきだとの趣旨でしょうか。すこし分かりに
くいかも。
■31日公表される今後3カ月間の長期国債買い入れ方針に注目が集まっている。
参照3)にその方針が書いてあります。相当な額の買い入れをするようです。のちほど関係者の意見をまとめます。
・28日には10年国債を0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを一定期間行う「連続指し値オペ制度」を初めて発動することを発
表。
・30日には予定していなかった臨時の国債買い入れオペをした。
・10年債利回りを日銀の許容変動幅の上限を超えて押し上げようとする投資家の動きを落ち着かせることが狙い。
・もっとも、タカ派姿勢を強める米連邦準備制度と日銀の乖離(かいり)に為替トレーダーが反応する中、さらなる円
安進行という代償を負いかねない。
・2%の物価安定目標の達成を目指す黒田総裁にとっては、10年間の任期の締めくくりとして厄介な1年となるだろ
う。
■経済学者の白井さゆり慶応義塾大学教授は次のように解説しているようです。黒田総裁による異次元緩和の導入時に審議
委員を務めていた方。これはひとつの見識ですね。
・「黒田総裁は円安のリスクがあるからといって金融緩和を後退させるべきではないと理解している」
・「物価のために政策をしてきたのに円安のために調整を始めると市場に大きな混乱が生じる。日銀とRBA(前述)を一
緒にしないほうが良い」との認識を示した。
■黒田総裁は30日、官邸で岸田文雄首相と会談。
・終了後、指し値オペなど金融市場調節は最近の円安に直接的に影響を与えていないと記者団に語った。
・コロナやロシアのウクライナ侵略を含め内外経済について説明したが、岸田首相からは特に要請はなかったという。
■円安に金融調節影響せず、背景に米金利上昇-日銀総裁が首相と会談
・両者の会談は、政府がエネルギー価格の上昇と円安による影響の緩和措置を講じる一方で、日銀は需要主導の持続的な物
価上昇を目指して金融緩和を継続するということが、現時点でコンセンサスであることを示唆している。
・ただ、今夏に参議院選挙を控える岸田政権が日銀のスタンスを支持し続ける保証はない。新たなプレッシャーがかかるよ
うなら、支持の強さが試される可能性もある。
・ソシエテ・ジェネラル証券の剱崎仁調査部長らエコノミストは、黒田総裁に政策転換を迫り得る水準を1ドル=130円と
みる。
・剱崎氏は、円が130円に到達しても黒田総裁が引き締めに動くとは思わないが、目標とする長期金利の許容変動幅拡大な
どの調整を行うのではないかと指摘。
円安、エネルギーの価格の問題と持続的な物価上昇の誘導のバランスをどうとるかという点と状況による政策転換は信頼を損ねるとの判断もあるようです。
また金融の専門家は1ドル130円が一つの水準とみていることも分かりました。今日、1ドルは121.33-122.21円あたりで動いていました。
※さあ、明日から4月1日ですね。なんとなくコロナ禍と戦争と二重苦を背負わされて、すこし憂い気分ではありますが。桜
はいつもきれいです。濃いピンクと薄いピンク。天気が良くなかったのが難。
国立感染研の遅れたエアロゾル感染発表は、しかし、あらためて空気感染の危険性を教えてくれました。
ご健康にそしてご安全に!
※本日の参照サイト
1)
2)
3)
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2022/rel220331c.pdf


