Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -35ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』(原題:R.I.P.D./2013年アメリカ/96分/G)

監督:ロベルト・シュヴェンケ

脚本:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ

原案:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ、デヴィッド・ドブキン

原作:ピーター・M・レンコフ、ルーカス・マランゴン

製作:マイケル・フォットレル、ニール・H・モリッツ、マイク・リチャードソン

製作総指揮:デイヴィッド・ドブキン、キース・ゴールドバーグ、ピーター・M・レンコフ、オリ・マーマー、ジョナソン・コマック・マーティン

音楽:クリストフ・ベック

撮影:アルヴィン・H・キュヒラー

編集:マーク・ヘルフリック

出演者:ジェフ・ブリッジス、ライアン・レイノルズ、ケビン・ベーコン、メアリー=ルイーズ・パーカー、ロバート・ネッパー、ステファニー・ショスタクら

100点満点中79点


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  ダークホースコミックスより出版されているコミック『R.I.P.D』を原作とした、コメディアクション作品です。


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*R.I.P.D.とは・・・そもそも「R.I.P.」とは、rest in peaceのことで、「安らかに眠れ」の意味を表す俗語。日本語の「ご冥福をお祈りします」に近い。欧米では墓石に彫られていることも多い。このR.I.P.と警察署の意味のP.D.(Police Department)を組み合わせた造語。この作品では、黄泉の国に行かず、現世を彷徨う霊魂や悪霊に引導を渡す役割を担った捜査機関のこと。(誰から・・・この権限を委譲されたかは、不明)


 監督のロベルト・シュヴェンケはドイツ、シュトゥットガルト出身で、2005年のジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』でハリウッドデビューし、2009年にはエリック・バナとレイチェル・マクアダムス主演のSFヒューマン作品『きみがぼくを見つけた日』 、2010年にはブルース・ウィリス主演のコメディ・アクション『RED/レッド』も監督しました。



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(生前の姿↑・現世の姿↓)
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 主演のジェフ・ブリッジスは「ロイ・パルシファー」を演じます。この役は、19世紀のアメリカ西部開拓時代からR.I.P.D.の捜査官をしている人物(霊魂)で、元保安官であり、その剛腕を買われ200年近く“成仏”させてもらえず、悪霊退治の仕事を続けています。・・・なので、人権や規範、現代の常識は全く理解せず、私刑に近い捜査方法をとります。“命”ある他人から見える現世の姿は、生前の姿と違い、グラマラスなブロンド美女(↑中・下)です。



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(生前の姿↑・現世の姿↓)

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 もう一人の主演ライアン・レイノルズは「ニック・ウォーカー」を演じます。この役は、ボストン市警の警官でしたが、相棒の裏切りで殉職した捜査官で、やはり、その手腕が認められ、成仏する直前、R.I.P.D.捜査官としてスカウトされます。新婚で、戸建ての住宅を購入したばかりの、現世に未練を多分に残したままの愛妻家です。悪霊捜査の分野?では新顔なので、相棒「ロイ」からは、ことごとくコケおろされます。“命”ある他人から見える現世の姿は、ぱっとしない初老の中国人(↑下)です。



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 この二人が、逮捕した悪霊から、世界を破滅へと導く、恐るべき陰謀を暴き出す事となり、ボストンの町は大混乱となる。


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(*現在公開中のため、あらすじは控えます。)





 

『ロスト・ハイウェイ(原題:Lost Highway /1997年アメリカ、フランス/135分)

監督:デヴィッド・リンチ

脚本:デヴィッド・リンチ、バリー・ギフォード

製作:ディーパック・ネイヤー、トム・スタンバーグ、メアリー・スウィーニー

音楽:アンジェロ・バダラメンティ、トレント・レズナー 

撮影:ピーター・デミング

編集:メアリー・スウィーニー

出演者:ビル・プルマン、パトリシア・アークエット、バルサザール・ゲティ、ジョヴァンニ・リビシら

100満点中77点

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 妻殺しをコア・ストーリーとした不可解・不条理なミステリー作品。監督のデヴィッド・リンチは、この映画製作の発想はO・J・シンプソン事件からだと言っています。


*「O・J・シンプソン事件」・・・1994年6月13日午前0:10頃、シンプソンの元妻ニコール・ブラウンとその友人ロナルド・ゴールドマンの血だらけの死体がカリフォルニア州ロサンゼルス、ブレントウッドにあるニコールの自宅玄関前で発見されたことから始まった殺人事件で、被疑者・被告人となったO・J・シンプソンが元プロフットボール選手であり俳優としても有名であったため、裁判の行方を巡って全米のみならず世界中の注目を集めた。刑事裁判では殺人を否定する無罪判決となり民事裁判では殺人を認定する判決が下った。


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 監督のデヴィッド・リンチは4年の歳月をかけて 『イレイザーヘッド』を自主制作し、1976年に長編映画監督としてデビューしました。1986年、『ブルーベルベット』で全米批評家協会賞などを受賞、1990年、『ワイルド・アット・ハート』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞、2001年、『マルホランド・ドライブ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞しました。超現実的な展開が多く、不条理な結末が“難解”な印象を与えますが、鑑賞者それぞれの受け取り方で解釈すればいいのだと思います。


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 主演のビル・プルマンはテナーサックス奏者「フレッド・マディソン」を演じます。彼は、1996年のSF侵略作品『インデペンデンス・デイ』で「トーマス・J・ホイットモア大統領」役で有名です。


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 相手役のパトリシア・アークエットは妻「レニー・マディソン」と娼婦「アリス・ウェイクフィールド」を演じます。彼女はイリノイ州出身で、 祖父はコメディアン、父ルイス・アークエットも俳優です。1995年にニコラス・ケイジと結婚し、2001年に離婚。2006年6月に、あの『ミスト』に主演したトーマス・ジェーンと再婚したが、すったもんだの末、2011年に離婚しています。やや大味の美人女優です。

 

(あらすじ)

 「フレッド・マディソン」は早朝、インターホンから謎の伝言を受け取る。

 「ディック・ロラントは死んだ。」

 「フレッド」はテナーサックス奏者である。夜、演奏のため、家を留守にすることもしばしば。ある朝、妻の「レニー」が玄関に置かれているVHSテープを発見する。これには二人の家の玄関先が映っている。次ぐ日、2本目のテープが届く。そのテープには二人の家の内部-リビングを抜けて、二人の寝室に移動し、眠る二人が映っている。


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  ある日パーティーで、フレッドは白塗りの謎の男に会う。 謎の男はフレッドに歩み寄り目を大きく開けて、

 「前にお会いしましたね。」「お宅です。あなたの家です。」「ご記憶は?」「今も実際にあなたの家にいますよ。」「私の電話でご自宅に電話をしてみてください。」「早く・・・」と携帯電話を渡され、自宅に電話を掛けてみると・・・

 電話からは目の前に立っているはずの男の声が聞こえるのだった。


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 その後、「フレッド」は、妻殺しの罪で逮捕されることとなる。


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『スローターハウス5』(原題:Slaughterhouse-Five /1972年アメリカ/104分)

監督:ジョージ・ロイ・ヒル

脚本:スティーブン・ゲラー

原作:カート・ヴォネガット

音楽:グレン・グールド

撮影:ミロスラフ・オンドリチェク

編集:デデ・アレン

出演者:マイケル・サックスユージン・ロッシュロン・リーブマンシャロン・ガンスヴァレリー・ペリンジョン・デナーペリー・キングら

100満点中82


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 カート・ヴォネガットが書いた小説『Slaughterhouse-Five, or The Children's Crusade: A Duty-Dance With Death』を原作としたSFファンタジー作品で、本人の意思に関わらず時間と時空を飛び越えて、自分の過去と永遠の未来(死後の世界の自分)に行き来できる能力を得た主人公の波乱万丈の物語です。

 単なる時間旅行ではない、突拍子もない発想に基づいたストーリーで、原作小説を読んだ私は、当時VHS版のこの映像作品を探し求め、初見で“虜”になってしましました。今回、DVDとなったこの作品と再会し、リマスターされ洗練された映像が、これまた新鮮でした。ここまでブログを読んで、興味を持たれた方は、原作小説の和訳『スローターハウス5』伊藤典夫 訳で早川書房・ハヤカワ文庫から出ていますので、まず読んでみてはいかがでしょうか。 ちなみに、ウワサ程度の情報ですが、あのSF怪獣作品『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督がチャーリー・カウフマンの脚本によりリメイクするという話もあるそうです。


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 監督のジョージ・ロイ・ヒルはミネソタ州ミネアポリス出身。イェール大学で音楽を学び、第二次世界大戦中はアメリカ海兵隊においてパイロットとして従軍しました。俳優や舞台監督、またテレビ監督として活動し、1964年に映画監督としてデビューしました。1969年の『明日に向かって撃て』、1973年の『スティング』、1982年の『ガープの世界』などが有名ですね。


(あらすじ)

 「ビリー・ピルグリム」は、ある出版社に手紙を書いている。

 「僕の特殊能力は、過去と未来にランダムに時空を超えて飛んで行けることです。」

 そう、「ビリー」は結婚後のある晩、愛犬「スポット」と共にトラルファマドア星人により、トラルファマドア星の動物園に連れ去られた時から、時空旅行の能力を身に着け、過去・現在・未来の自分の意識内に飛んで行けるようになったのである。

 彼は、酷寒の戦場にいる。第二次世界大戦で対独戦に参加した時の自分。ドイツ軍に包囲されている。

 その直後、彼はトラルファマド星の彼の住まい(動物園内ドーム)に、ハリウッド女優「モンタナ」といて、彼女からの甘いささやきにうなずいている。

 次に彼はまた、対独のベルギー戦線の只中にいて、白銀の原野をさまよっている。ドイツ兵と間違えられて、二人のGI「ラザロ」と「ウォーリー」に捕まってしまうが、そのあとで3人ともドイツ軍の捕虜になってしまい、捕虜収容所へ。

 次の彼は、戦後の甘い結婚生活へ。愛妻「バレンシア」との間に一男一女をもうけ、裕福な義父の助けもあって、ややアッパークラスの満ち足りた生活である。

 また次の彼は、独軍の収容所へ。彼らはドレスデンに移され、強制労働させられることになるが・・・この地、ドレスデンは米軍の無差別爆撃により13万5000人の非戦闘員が死亡することとなるのであった。「ビリー」達一行は、第5番屠畜場(スローターハウス5)で働き、この地の惨状を目の当たりにするが・・・



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