Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -36ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『スペル』(原題:Drag Me to Hell /2009年アメリカ/99分)

監督:サム・ライミ

脚本:サム・ライミ、アイヴァン・ライミ

製作:ジョー・ドレイク、ネイサン・カヘイン

音楽:クリストファー・ヤング

撮影:ピーター・デミング

編集:ボブ・ムラウスキー

出演者:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイヴァー、ディリープ・ラオ、アドリアナ・バラッザ、デヴィッド・ペイマー、レジー・リーら

100点満点中77点


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 サム・ライミ監督・脚本によるホラー作品。呪術的テーマをライミ監督独自の解釈で、やや遊びながら喜劇的かつシニカルに描いています。


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 主演のアリソン・ローマンは銀行の融資係「クリスティン・ブラウン」を演じます。彼女はカリフォルニア州パームスプリングスに生まれ。9歳の時に『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台へ出演し、その2年後にはミュージカル舞台『アニー』出演しました。2002年にミシェル・ファイファー、レニー・ゼルウィガーらと共演した『ホワイト・オランダー』で初主演を果たし、この演技が批評家たちから高い評価を得、翌年にはリドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル出演の『マッチスティック・メン』でニコラス・ケイジの別れた娘役に抜擢され、当時23歳ながら、14歳の少女「アンジェラ」を演じました。


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 相手役「クレイ・ダルトン」はジャスティン・ロングが演じます。彼はコネティカット州出身の俳優で、2007年の『ダイ・ハード4.0』ではハッカー「マット」役を演じ、同年8月にドリュー・バリモアがプロデュースした映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』がきっかけでバリモアと交際し、翌年破局しました。やや弱気な青年役が得意です。


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 「クリスティン」の職場のライバル「スチュ・ルービン」を演じるのはレジー・リーが演じます。彼は中国系フィリピン人で、TVシリーズの多く出演していますが、2006年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』や続編の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』では「タイ・フアン」を演じ、2008年の『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』にも出演しています。


(あらすじ)

 「クリスティン・ブラウン」は、小さな銀行の融資係をしているが、最近入行した中国系の「スチュ」の存在がとても気になる。長年勤めた銀行の副支店長のポストが不在で、「クリスティン」が最有力候補となっているが、「スチュ」のごますり攻撃に支店長「ジム・ジャックス」は陥落寸前である。


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 そんなある日、一人の老婆「シルヴィア・ガーナッシュ」が訪れ、3回目のローン支払いの延期を訴える。「家が差し押さえられると住むところがない」と哀願する老婆だが、「クリスティン」が断ると老婆の態度は急変、「クリスティン」につかみかかろうとしたところを警備員に取り押さえられる。


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 その夜、昇進がかかる「クリスティン」は、支店長からの理不尽な残業命令をこなし、帰宅すべく車に乗り込むが、先ほどの老婆が後部座席から突然襲いかかてくる。抵抗の末、車外に追い出された老婆は、「クリスティン」のコートからボタンをちぎり、「ラミア」と呪文を唱える。「クリスティン」はあまりの恐怖に失神する。

 この夜以降、「クリスティン」の身の周りに、身の毛もよだつ異常現象が多発することとなる。


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『サイレントヒル』(原題:Silent Hill /2006年カナダ、フランス/126分/PG-12)

監督:クリストフ・ガンズ

脚本:ロジャー・エイヴァリー

製作:サミュエル・ハディダ、ドン・カーモディ

製作総指揮:山岡晃

音楽:ジェフ・ダナ

撮影:ダン・ローストセン

編集:セバスチャン・プランジェレ

出演者:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、タニヤ・アレン、クリス・ブリットン、キム・コーツ、ジョデル・フェルランド、アリス・クリーグら

100満点中82
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 カナダ、フランス合作の異世界ホラー作品。コナミから発売されている同名のTVゲーム『サイレントヒル』を原作としているとのことですが、TVゲームの内容を全く知らずとも、大いに楽しめる娯楽作品です。PG-12での公開ですが、終盤の残虐シーンは、やや目を覆いたくなるような過激な内容ですので、そういったシーンが苦手な方には鑑賞をお勧めしません。

 私も人づてに“どぎつい”内容であると聞いていたので、好んで観るつもりは全くなく、むしろ鑑賞をためらっていた作品ですが、今回拝見してみて、“どぎつい”ながらも続編を拝見してみたくなりました。ある意味、娯楽作品ですね。おもしろいです。


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 監督のクリストフ・ガンズはフランス出身。小池一夫原作の漫画『クライング・フリーマン』の実写作品を手掛けた監督です。今作では、ゲームの演出を彷彿とさせる唐突なシーンをいくつも作り出しているという印象ですが、その世界に“どっぷり”ハマるつもりで拝見いたしましたので、思いのほか楽しめました。


 ざっくりとした印象だけで、予備知識なく拝見したのですが、出演者が私好みの方々ばかりで・・・



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 主人公「ローズ・ダシルヴァ」はラダ・ミッチェルが演じます。彼女はSFやホラーが良く似合う女優さんで、この作品の後、2009年の近未来SF作品『サロゲート』や2010年のヴァイオレンス・ホラー作品『クレイジーズ』にも出演しています。オーストラリア出身で母は元モデル、父は映画製作者です。独特の雰囲気を持った個性的な美人ですね。今回の役は、娘の異常を解決するため異世界の迷い込んでしまった母親役です。



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 白バイ警官「シビル・ベネット」はローリー・ホールデンが演じます。彼女はフランク・ダラボン監督のお気に入りで2001年の『マジェスティック』、2007年の『ミスト』に主役級の役で出演しています。透き通るような白い肌と長いブロンドヘアが印象的な知的美人ですが、今作では、その自慢のブロンドヘアをバッサリとショートヘアにカットし、ややきゃしゃな体に似合わない武闘派の警官役です。とても正義感に溢れた役で、てきぱきとし、しかもカッコいい。


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(あらすじ)

 「ローズ」は里子にもらった娘「シャロン」(↑)の奇妙な言動を伴う夢遊病と戦っていた。しばしば情緒不安定に陥り、何かに取り憑かれたかのように「サイレントヒル…」と謎のうめき声を発する娘「シャロン」の様子に心を痛める「ローズ」に対して、夫「クリストファー」は、娘を精神病院に入れ、処方を変えれば、多少この症状は改善されると考えている。しかし「ローズ」はもっと根深いところに原因があると考えている。


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 そんな折、「ローズ」はサイレントヒルという炭鉱町が実在することを知り、治療のために「シャロン」を連れてそこを訪ねることにする。しかし、サイレントヒルは30年前の坑道火災がいまだに鎮火せず、廃墟となった町であった。ここの産業は壊滅し、多数の人々が死亡した忌まわしく危険な場所であり、今では誰も近付けない町であるが、白バイ警官「シビル・ベネット」巡査の制止も聞かず、娘と共に憑かれたように、この町に向かって、車のスピードを上げ突進するのだが・・・この後、想像を絶する異常体験をすることとなる。


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『血まみれギャングママ』(原題:Bloody Mama /1970年アメリカ/90分)

監督:ロジャー・コーマン

脚本:ロバート・ソム

原案:ロバート・ソム、ドン・ピータース

製作:ロジャー・コーマン、ノーマン・T・ハーマン

製作総指揮:ジェームズ・H・ニコルソン、サミュエル・Z・アーコフ

出演者:シェリー・ウインタース、パット・ヒングル、ドン・ストラウド、ブルース・ダーン、クリント・キンボウ、ロバート・デ・ニーロら

100点満点中73点


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 「低予算映画の王者」ロジャー・コーマン監督の犯罪作品。実在の人物「ケイト・バーカー」とその息子たちが行った実際の犯罪を題材にして脚色されたヴァイオレンス作品で、敬虔なクリスチャンである女性がギャング一家を率いて、無軌道、無法者の道を選び、破滅していく姿を描いています。


*「ケイト・バーカー」・・・(Kate "Ma" Barker、1873年10月8日 - 1935年1月16日)
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ミズーリ州のアッシュ・グローブで生まれる。1892年、ジョージ・バーカーと結婚して、4人の息子、ハーマン、ロイド、アーサー、フレッドを生んだ。フレッドが誕生して間もなく、ケイトは大酒飲で生活力のない夫を見限って離婚し4人の息子を引き取って育て上げた。貧しく劣悪な環境の中で育った息子達は犯罪に手を染めるようになるが、子煩悩のケイトはいつも息子たちを世間の糾弾から庇い続けた。息子たちは1931から1935年にかけて強盗や誘拐をくり返した。ケイト自身が息子たちの犯罪に直接関与した証拠はないものの、彼女は常に息子たちの傍にいてあらゆる援助を惜しまなかった。1935年1月16日、フレッドが賃貸して隠れ家にしていたコテージをFBIが急襲してケイトや息子たちを射殺した。(WIKIより)

 監督のロジャー・コーマンは、別名「大衆映画の法王」とも呼ばれるプロデューサーであり監督で、300以上の作品を製作し、50以上の作品を監督しています。自分が使える予算・人的資源・技術的資源の限界をよく承知しており、身の丈を超えた映画は作らない作家です。多くの映画人が、ただ一作の成功で次回作で巨額製作費を投入し、超大作の製作に手を出して失敗することが多い中、コーマンは小作の製作に終始するも、最近まで大きな失敗なく創作活動を続けています。私が特に好きなのは、1963年公開の『X線の眼を持つ男』(↑)です。


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 主人公「ケイト・バーカー」を演じるシェリー・ウインタースは、イリノイ州で東欧ユダヤ系移民の家に生まれました。父親は紳士服のデザイナー、母親は歌手。幼い時に家族とブルックリンに移り、ハリウッド・スタジオ・クラブで演劇を学んだ後、ブロードウェイの舞台に立った女優さんです。1972年の『ポセイドン・アドベンチャー』ではゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しました。


 長男「ハーマン」を演じるパット・ヒンクルはフロリダ州マイアミ出身のTV出演の多い俳優で1989年の『バットマン』に始まる四本のTVシリーズでゴードン総監を演じたのが有名です。


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 次男「ロイド」を演じるのはロバート・デ・ニーロ。『ゴッドファーザー PART II』(1974年)でブレイクする前の若きニーロを観ることができます。若くても存在感は抜群です。


 三男「アーサー」の男性パートナー「ケヴィン」はブルース・ダーンが演じます。彼は、イリノイ州シカゴ出身のバイブレーヤーで、ほぼ悪役専門の俳優です。若い頃は、西部劇の出演が多く、1972年『11人のカウボーイ』において、スクリーン上で、ジョン・ウェインを殺した数少ない敵役として知られています。数少ない“良い者”役としては、1972年のSF作品『サイレント・ランニング』の生物学者「フリーマン・ローウェル」が印象的でした。


(あらすじ)

 ミズーリ州、アッシュ・グローブで少女期を送った「ケイト・バーカー」は、父親と兄たちから性的暴力を受けなが育った。結婚して4人の息子を賜ったが、仕事も

せず、飲んだくれている夫「ジョージ」との生活は貧困の極みであった。青年となった息子たちは、窃盗、暴行、強姦の毎日で、警察から目を付けられている。ある日、警察署長からの訪問をきっかけに、息子4人を連れてこの町を出ることにする。しかも、大胆にも警察署長の所有する高級車を盗んで出発する。

 もちろん、家を出た「ケイト」らはまともな仕事に就くこともなく、募金会場や宝石店を襲ったりとギャング稼業にどっぷりつかっている。ただし、その稼ぎは少額で、ヤマを踏んでは、息子二人が逮捕されたり、浮き沈みは激しい。「ケイト」は、息子二人の弁護費用を稼ごうと銀行強盗を強行する。これはまんまと成功し、息子二人の保釈に成功する。これに味を占めた「ケイト」は、根城を転々としながら、30万ドルの身代金を見込んだ誘拐を計画する。これは、広域犯罪に対応するFBIの捜査対象となる大事件となるのであった。