Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -34ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『誘う女』(原題:To Die For /1995年アメリカ/106分)

監督:ガス・ヴァン・サント

脚本:バック・ヘンリー

原作:ジョイス・メナード『誘惑』

製作:ローラ・ジスキン

製作総指揮:ジョナサン・タプラン、ジョセフ・M・カラチオロ

音楽:ダニー・エルフマン

撮影:エリック・アラン・エドワーズ

編集:カーティス・クレイトン

出演者:ニコール・キッドマン、マット・ディロン、ホアキン・フェニックス、ケイシー・アフレック、イリーナ・ダグラス、アリソン・フォーランド、ダン・ヘダヤら

100点満点中68点



Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 1990年に実際に起きた事件を題材にしたジョイス・メナードの小説『誘惑』を原作としたスリラー作品です。

 脚本も悪いですが、演出も甘いので、場面の緊迫感や事件の残忍性、犯人の短絡的思考の愚かさの深掘りが不十分で、せっかく有能な俳優さんたちが出演しているのに、何とも勿体ない作品。

 1995年公開なので、キッドマンは若く美しく、様々な角度で彼女の魅力を披露してくれていますが、ただそれだけの映画です。

 監督のガス・ヴァン・サンントはケンタッキー州ルイビル出身で、ニューヨークのデザイン学校で学んだ後にコマーシャル製作の仕事に就き、一時期ロジャー・コーマンの元で助手として働いていたこともあります。1985年公開の『マラノーチェ』で映画監督デビューしました。1989年にはマット・ディロン主演の『ドラッグストアー・カウボーイ』も撮りました。



Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 主演のニコール・キッドマンはこの作品でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。この作品のキッドマンを酷評する方々がいますが、劇中の彼女はなかなか良い感じで、目立ちたいだけの“バカ女”を上手に演じています。本来はゴージャスでセレブ感いっぱいな彼女なのに、今作では、安手のスーツをうまく?着こなしたり、異常に濃い化粧に負けないように、目や唇、顎を使って巧みに表情を変えて、高望みはするが想像力に乏しく、ただ思い込みだけは強いお天気お姉さん「スザーン・ストーン」を演じます。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 共演のマット・ディロンはあい変わらず大根なので、頭の中は空っぽの顔だけの亭主役はぴったりです。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 ホアキン・フェニックスは、高校生「ジミー・エメット」を演じます。早世した兄リバー・フェニックスとは、180°違って粗野なイメージの風貌で、今作のような性欲に負けて、殺人を犯す低能児役には、これまたぴったりです。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 あと、同じ高校生役で、ベン・アフレックの弟、ケイシー・アフレックが出演しています。彼は、ホアキン・フェニックスの妹の女優サマー・フェニックスと結婚しています。・・・なので、ホアキンとは義兄弟ですね。


(あらすじ)

 「スザーン」は、イタリアンレストランを経営する「ラリー・マレット」と結婚し、幸せなはずであったが、突然、「テレビに出て有名になる」ことが人生で最も大切であると信じ、地方の有線TVの天気番組のキャスターの職に就く。もっと有名になるために、たくさんの企画書を提出し、懸命に仕事をこなす彼女であるが、有線TVの“お天気おねえさん”ではたかが知れている。ある企画で地元の高校を訪れ、高校生の現状をリポートする番組を制作する。これは、将来ニュース・キャスターになるためである。しかし彼女の夫「ラリー」はそれに理解を示さないばかりか、子供を作りたいと言ってくる。そんな夫が自分のキャリアアップの足かせとなると考え始めた「スザーン」は、知り合った高校生「ジミー・エメット」を色仕掛けで取り込み、夫の殺害計画を実行するのだった。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 

『エージェント・マロリー』(原題:Haywire /2012年アメリカ、アイルランド/94分)

監督:スティーブン・ソダバーグ

脚本:レム・ドブス

製作:グレゴリー・ジェイコブズ

製作総指揮:ライアン・カヴァナー、タッカー・トゥーリー、マイケル・ポレール

音楽:デヴィッド・ホルムス

撮影:ピーター・アンドリュース

編集:メアリー・アン・バーナード

出演者:ジーナ・カラーノ、ユアン・マクレガー、ビル・パクストン、チャニング・テイタム、マイケル・ファスベンダー、アントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラス、マイケル・アンガラノら

100点満点中72点


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 民間の諜報請負会社に雇われている女性工作員の活躍を描いたスパイ・アクション。主演のジーナ・カラーノが全米女子総合格闘技団体Pro Eliteの代表的人気選手であることから話題となった作品です。彼女が絡む格闘戦は実にリアル。

 ただ、上映時間94分はやや短く感じ、激しいアクションを交えたもう1エピソード加えて貰えたら、満腹感を得られたであろう残念な部分があります。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 監督のスティーブン・ソダバーグはルイジアナ州バトンルージュで育ち、高校生の時から16mmで映画を作りはじめ、1989年、初めての長編映画『セックスと嘘とビデオテープ』でサンダンス映画祭観客賞とカンヌ国際映画祭パルム・ドールを史上最年少(26歳)で受賞、2000年の『エリン・ブロコビッチ』では全米映画批評家協会賞監督賞、ニューヨーク映画批評家協会賞監督賞を受賞し、同年の『トラフィック』ではアカデミー監督を受賞しました。受賞歴の非常に多い監督さんです。あと『オーシャンズ・シリーズ』も撮った監督さんですね。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 主演のジーナ・カラーノは女性工作員「マロリー・ケイン」を演じます。彼女はテキサス州ダラス出身、父親は全米アメリカンフットボールチームのダラス・カウボーイズの元クォーターバックであるグレン・カラーノです。彼女は大学1年の時に、ダイエットのためにムエタイを始め、2006年には総合格闘技へ転向し、ネバダ州初の女子総合格闘技戦でプロデビューし、開始39秒でレイティシア・ペストワにKO勝ちしました。今作では、その確かな格闘技術を如何なく劇中で披露し、作品に緊迫感と現実味を与えることに成功しています。それに加え、見事なプロポーションとその美貌で、私を完全にノックアウトしてしまいました。また、よく訓練された射撃姿勢(スタイル)は、元軍人の設定を納得させるものです。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-



Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 共演者がこれまた豪華で、父親「ジョン・ケイン」役は『アポロ13』(1995年)のビル・パクストン、元恋人で上司「ケネス」役は『アイランド』(2005年)などのユアン・マクレガー(↑上)、チーム員「アーロン」役は『G.I.ジョー』(2009年)のチャニング・テイタム(↑下)、ダブリンでのパートナー「ポール」役は『プロメテウス』(2012年)のマイケル・ファスベンダー(↓上)、その他、アントニオ・バンデラス(↓中)やマイケル・ダグラス(↓下)も重要な役で登場します。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 活劇としては結構楽しめる作品ですが、各キャラクターや組織の設定が曖昧で、依頼される仕事のの主旨などがややぼやけがちなので、感情移入しづらいという欠点があります。・・・なので、私の評価もやや低めです。長編作品初主演のジーナ・カラーノの魅力でもっているアクション作品ではないでしょうか。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-


(あらすじ)

 軽装で、カナダの雪山から姿を現した「マロリー・ケイン」の顔には、おびただしい傷が付いている。空腹なのか、暖を取るためなのか、一軒のカフェレストランに入るが、追いかけてくるかのように1人の男性「アーロン」が車でこの店にやってくる。一言二言、言葉を交わした二人は、突然、乱闘となる。尋常でない暴行を「マロリー」に加える「アーロン」に、店内にいた青年「スコット」が飛びついた。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
 

 しかし、「アーロン」を止めることができないばかりか、彼に銃を抜かせることとなる。「マロリー」はこれに対して徹底抗戦し、結果、「アーロン」の右腕をへし折った上、昏倒させてしまう。もの凄い戦闘力。

 「マロリー」は、青年「スコット」を無理やり引きずって、彼のスポーツ車に乗り込みカフェレストランを後にする。

 彼女は、民間の諜報請負会社の工作員である事を「スコット」に明かした上で、何人かの名前を出し、この名前を記憶するよう告げる。この数日間の彼女は命を狙われ、危機また危機の連続であったが、その始まりは、上司「ケネス」から命令されたバルセロナの人質救出作戦であり、この作戦の裏には、企業と国家のエゴが渦巻いているのだった。「マロリー」は、このどす黒い渦に飲み込まれようとしていたが・・・


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-





 


『恋しくて』(原題:Some Kind of Wonderful /1987年アメリカ/95分)

監督:ハワード・ドイッチ

脚本・製作:ジョン・ヒューズ

製作総指揮:マイケル・チニック、ロナルド・コルビー

音楽:スティーヴン・ハギュー、ジョン・ミューサー

撮影:ジャン・キーサー

編集:M・スコット・スミス、バド・S・スミス

出演者:エリック・ストルツ、メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン、クレイグ・シェイファー、ジョン・アシュトン、イライアス・コティーズら

100点満点中78点

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 80年代たくさんの青春作品が作られましたが、その多くがお気楽な恋の駆け引きが多かった中で、突出して“切ない”展開が鮮烈に記憶に残る恋愛作品です。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 監督のハワード・ドイッチは、この作品でヒロインを務めたリー・トンプソンと結婚し、マデリーンとゾーイという二人の娘を授かり、この娘たちも女優として活躍している。彼は、脚本・製作のジョン・ヒューズと組んで、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』も監督しました。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 主演のエリック・ストルツはさえない美大志望の高校生「キース」を演じます。彼はたくさんの青春作品に出演していますが、1990年の青春戦争作品『メンフィスベル』の「ダニー」役は印象的でした。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 「キース」の幼馴染「ワッツ」はメアリー・スチュアート・マスターソンが演じます。この役ではブロンドに染めた髪をショートにカットし、ボーイッシュな外観に、小さな乙女心を抱いて、切ない片思いに胸を焦がす名演技をします。この作品で、彼女は光り輝いています。彼女の最高傑作のひとつです。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-
Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 「キース」が、恋い焦がれるマドンナ「アマンダ」はリー・トンプソンが演じます。当時、彼女は『若き勇者たち』(1984年)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年↑)『スペース・キャンプ』(1986年)で大ブレイクしたアイドルで、グラマラスではないが、小悪魔的な危ない魅力を持った個性的な美人で、今作の設定である「低所得者出身で“虚構”の夢を見る学園のマドンナ」という役柄がぴったりとはまっています。なんか、個性的な二人の女優、M・S・マスターソン対L・トンプソンの女優対決のようでもあります。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

(あらすじ)

 勉強よりも絵を描くことが好きな「キース」は、高卒の父親が勧める経営学系の大学に進むつもりは全くなく、ただ漠然と美大にでも転がり込んでしまおうと、ガソリンスタンドでアルバイトする物静かな高校生である。学園一のマドンナの「アマンダ」にひそかに恋心を抱くも、彼女の目下の彼氏は裕福な家庭の息子「ハーディ」であって、手出しはできない状況である。「キース」はクラスでも浮き気味で、スキンヘッドのつっぱり「ダンカン」ともビミョーな雰囲気。唯一の親友と言えば、幼馴染のボーイッシュな同級生「ワッツ」(女性です)。ドラムが趣味の彼女は、何気ない素振りをしながらも、ひそかに「キース」に恋心を募らせていた。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

 ある日、「ハーディ」が他の女子とデートをしているのを、「アマンダ」が発見し、当てつけに「キース」とデートに行くことになったことで、彼らの恋愛模様が急展開する。


Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-