Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評- -32ページ目

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『REDリターンズ』(原題:Red2 /2013年アメリカ/116分)

監督:ディーン・パリソット

脚本:ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー

原作:ウォーレン・エリス、カリー・ハムナー

製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン

製作総指揮:ジョン・ブルックス・クリンゲンベック、ジェイク・マイヤーズ
デヴィッド・レディ

音楽:アラン・シルヴェストリ

撮影:エンリケ・シャディアック

編集:ドン・ジマーマン

出演者:ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレンら

100点満点中82
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 引退したCIA工作員が、現役時代に行った諜報活動や暗殺計画、破壊工作での関わりを蒸し返されたり、無関係なのに巻き込まれたりして、その命を狙われるというコメディ・アクション。出演している俳優陣が豪華ですね。


 前作では、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンとブライアン・コックスらが演じる、CIAやMI6、KGBの元工作員たちが、過去の秘密プロジェクトを隠蔽しようとする現役CIA管理職一味の策略で、暗殺の危機に瀕するという作品でしたが、今作も基本的な構図は同じで、新たにキャサリン・ゼタ=ジョーンズやイ・ビョンホンが加わり、また、前作で年金事務所の事務員「サラ」役であったメアリー=ルイーズ・パーカーが、隠れたスキルを発揮するなど・・・ハチャメチャ度がアップしています。


 監督は前作のロベルト・シュベンケから今作ではディーン・パリソットに交代しました。前作でのシンプルなスリラー要素、ストレートなコメディ要素でしたが、今作ではやや込み入った感じとなり、第二弾という難しさも多少感じさせる印象ですが、ワールドワイドに展開するストーリーやコメディの“ネタ”の類が前作から引き継がれた“体”なので、あまり違和感はありません。脚本のホーバー兄弟が引き続きこの部分を担当しているから当然と言えば、当然ですよね。


 そのディーン・パリソット監督は、コネチカット州出身。1985年には短編作品でベルリン国際映画祭金熊賞(短編)を受賞、1988年にはアカデミー短編映画も受賞した実力派です。長編作品では、コメディを多く手掛け、1999年のSFコメディ作品『ギャラクシー・クエスト』や2005年の犯罪コメディ作品『ディック&ジェーン 復讐は最高!』があります。


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 主人公「フランク・モーゼス」はブルース・ウィリスで、この役は引退した元CIAの工作員で、名前からもうかがえる、“神がかり”的な戦闘能力を持った“おっさん”です。近距離戦闘に関しては、ほぼ敵う者などいない“猛者”という設定です。


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 ジョン・マルコビッチは盟友「マーヴィン・ボッグス」を演じます。この役も元CIAの工作員ですが、「フランク」とは違い、爆破と武器調達のエキスパートです。ただ、約10年に渡り、CIAからLSD等の薬物投与を続けられたため、時に異常な行動・言動をします。


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 メアリー=ルイーズ・パーカーは恋人「サラ・パーカー」を演じます。この役は、全く男運に恵まれない年金事務所の事務員でしたが、前作で「フランク」と出会い、数々の事件に巻き込まれていくうちに、年齢差を乗り越えて彼と恋愛関係に発展した元普通のOLです。・・・ですが、今作では、意外な特技を披露します。


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 ヘレン・ミレンは元MI6の工作員「ヴィクトリア」を演じます。この役は、米英の関係のように、「フランク」と腐れ縁の女スパイで、遠距離射撃を得意としています。高齢ながら、現在も引退せずにフリーランスで、各諜報機関から暗殺の依頼を受けている腕利きです。しわくちゃだけど、このおばさん・・・なんかカッコいい。


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 イ・ビョンホンも出ていますが・・・なんか?取って付けたよう。


 豪華俳優陣でみせる活劇です。大変笑える作品でした。


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(現在公開中のため、あらすじは控えます。)


 

 




『ダーティ・ハリー』 (原題:Dirty harry /1971年アメリカ/102分)

監督・原作:ドン・シーゲル

脚本:ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・リーズナー

原案:ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク

製作総指揮:ロバート・デイリー

音楽:ラロ・シフリン

撮影:ブルース・サーティース

編集:カール・パインジター

出演者:クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン、レニ・サントーニ、ジョン・ミッチャム、ジョン・ラーチ、ジョン・ヴァーノン、ジョン・ヴァーノンら

100点満点中88


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 低予算作品専門監督であったドン・シーゲルとマカロニ・ウエスタン俳優クリント・イーストウッドが組み、低予算で製作された犯罪アクション作品。

 ところが、これが大ヒットし、北米だけで約3600万ドル(36億円)の興行収入を得ました。当時の世相を色濃く反映した内容で、ベトナム戦争の後遺症、劇場型愉快犯の要素、ミランダ警告に関する要件等が盛り込まれ、当時の鑑賞者の琴線に大いに触れたものと考えられます。

 今観ると、時代ゆえ、低予算ゆえ、また、やや社会分析が不完全ゆえ・・・詰めの甘いストーリーですが、主演のイーストウッドの魅力をたっぷり伝える作品です。何と言っても、彼が若くてきれいですし、ツイードのスポーツジャケットをお洒落に着こなしながらも、悪態つく姿やその語り口が何とも様になっていて、カッコいい。
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 監督のドン・シーゲルはイリノイ州シカゴ出身。1991年4月20日78歳でその生涯を研ぎましたが、1934年ワーナー・ブラザーズで働くようになる。編集助手や助監督などでラオール・ウォルシュ、ハワード・ホークス、マイケル・カーティを始めとする数多くの映画監督の下に付きながら勉強し、様々な会社を渡り歩きながら、乏しい予算と少ない製作日数の中で映画を撮り続けました。

 シーゲルの作品は感傷的な描写を極力廃し、むしろ暴力的・陰惨な表現が多いのが特徴です。低予算早撮りという製作環境の中で、シーゲルは職人的な演出を会得しました。彼は脚本段階から入念な打合せを繰り返して作品のイメージを固め、現場の撮影では無駄なショットを一切撮らない無いという、ヒッチコックと同じような撮影スタイルで作品を撮り続けました。この効率的な演出に直に接して感銘を受けたイーストウッドは、監督として現在に至るまでこの方法を実践しています。


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 主演のクリント・イーストウッドは、サンフランシスコ市警の殺人課刑事「ハリー・キャラハン」を演じます。この役は正義感が強く、常に体制に批判的な反逆児で、刑法に触れる犯罪はおろか、風俗・文化においても、彼の規範に反するものは全て“社会悪”として、彼の中では“いまいましいモノ”として一括りにしています。常に独断先行ですが、検挙率がもともと高いせいで、上司も彼に対してやや遠慮したもの言いです。合理的な判断よりも、経験則からの直観的判断を優先するせいで、歴代の相棒は、業務中に負傷した上退職するか殉職して、冒頭では単独行動をしています。(*シリーズ中も相棒のほとんどは殉職してしまいます。)


 今作の相棒「チコ・ゴンザレス」はレニ・サントーニが演じます。この役は、初めて私服警官の任務に就く若手で、大学の社会学部卒であり、教員免許も持っているややインテリの刑事です。正義感は強いらしく、ハリーの言いつけで不法行為も辞さない熱血漢でもありますが、妻はこの危険な仕事に大いなる心配をしています。

 上司「アル・ブレスラー」警部補はハリー・ガーディノが演じます。彼はこの一作でのみ本邦では有名です。この役は、「ハリー」の捜査手法に閉口しているが好意的で、上席となる署長やサンフランシスコ市長には、「ハリー」をうまくとりなす優秀な中間管理職です。



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 一方、犯罪者「スコルピオ(さそり座)」はアンディ・ロビンソンが演じます。この役は一種の愉快犯であり、射撃マニアで殺人鬼です。劇中で説明はありませんが、遠距離射撃の訓練を相当積んだ設定で、200~300m先の動く人間に一撃必中する腕前です。ターゲットは様々で、水着の若い女性、黒人の少年などですが、最後は自暴自棄となり、場当たり的な犯行に手を染めます。


(あらすじ)

 サンフランシスコのとあるホテルの屋上プールで泳いでいた女性が、遠距離から射殺される。現場には、わざと空薬きょう1個を残すだけでなく、次の犯行予告文も残されていた。この犯行を行ったのは「スコルピオ」を名乗る人物で、10万ドルを要求している。もし応じなければ、神父か黒人を殺すとある。

 この事件を担当するのはサンフランシスコ市警の殺人課刑事「ハリー・キャラハン」である。彼は抜群の検挙率を誇る敏腕刑事であるが、相手が武器を持つ凶悪犯と分かると、警告なく、大型の44口径のマグナム銃、スミス&ウェッソンM29を躊躇なくぶっ放す独断先行型の警官である。彼の相棒は、常に危険と背中合わせになることが多く、殉職するか負傷して入院しているために、彼はいつも“一匹狼”的行動をとっている。そのため、彼は通称「ダーティ・ハリー」(「ヤバい仕事ばっかりのハリー」という意味)と呼ばれている。

 ある日も、行きつけのカフェスタンドでホットドッグを頬張りながら、近くの銀行が武装集団に襲撃されると見るや、6.5インチの銃身を持つM29を懐のホルスターから抜き、散弾銃を持つ黒人に一発、拳銃を持つ白人に一発、そして逃走車両に数発のマグナム弾をぶち込むガンさばきを見せるのであった。

 狙撃犯の捜査は難航を極めている。市内の高層ビルに多数の警官を配置・巡回させ、ヘリコプターも動員し、教会周辺は特に警戒するという念の入れようである。ある晩、「ハリー」は新しい相棒「チコ・ゴンザレス」と張り込み中に不審者を発見する。数分間の銃撃戦の後、一般市民の犠牲を出した挙句、取り逃がしてしまう。しかも、その数日後には、黒人の少年が射殺体で発見される。

 そして、次の犯行声明が大胆にも電話により警察に告げられる。もちろん犯人本人から・・・次の犯行は少女を誘拐し、十数時間後に彼女を窒息死させるというものである。市長は20万ドルをかき集めこの要求に屈服し、「ハリー」が現金受け渡し役を命られる。だが、正義に燃える「ハリー」がこれにただ黙って従うはずはない。果たして、「ハリー」の打つ手は?

 

 






『テイク・シェルター』(原題:Take shelter /2011年アメリカ/121分)

監督・脚本:ジェフ・ニコルズ

製作:タイラー・デイヴィッドソン、ソフィア・リン

製作総指揮:サラ・グリーン、ブライアン・カヴァノー=ジョーンズ、グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス、リチャード・ロスフェルド、クリス・プロー、フリストス・コンスタンタコポウロス

音楽:デイヴィッド・ウィンゴ

撮影:アダム・ストーン

編集:パーク・グレッグ

出演者:マイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン、シェー・ウィガム、ケイティ・ミクソン、キャシー・ベイカー、レイ・マッキントンら

100点満点中66点


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 ただの夢なのか?予知なのか?精神崩壊なのか?巨大竜巻を含む大災害が起きる悪夢に苛まれる男性が、自宅裏にある退避シェルターにこだわり続け、家族や職場、地域社会とかい離していくサイコ・スリラー作品。

 マイケル・シャノンの怪演が、第64回カンヌ国際映画祭で評価され批評家週刊グランプリを獲得した他、スペインのヒホン国際映画祭で審査員特別賞などたくさんの映画祭で数々の賞を獲得しました。

 ただ・・・・その大災害シーンは全く無く、主人公の内面で起こるパニックシーンと怪しげな空模様、シェルターに立てこもる緊迫シーンのみで・・・最後まで観ると、何とも地味な印象です。

 監督・脚本のジェフ・ニコルズは、アーカンソー州リトルロック出身でやはりマイケル・シャノン主演の『Shotgun stories』(2007年)を監督・脚本・製作し、2012年には『MUD -マッド-』でも監督と脚本を担当しています。この作品は2014年1月18日本邦公開予定です。

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主演のマイケル・シャノンは悪夢に苦しむ主人公「カーティス・ラフォーシュ」を演じます。彼はケンタッキー州レキシントン出身。1993年に出演したビル・マーレイ主演の『恋はデジャ・ブ』で映画デビューを果たし、キアヌ・リーヴス主演の『チェーン・リアクション』やトム・クルーズ主演の『バニラ・スカイ』などの話題作へ出演しました。2008年に出演したレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット出演のドラマ映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の演技が評価され、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。最近作では、2013年の『マン・オブ・スティール』で敵役「ゾッド将軍」を演じています。
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 妻役「サマンサ・ラフォーシュ」はジェシカ・チャステインが演じます。彼女はキャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』 (2012年)に出演し、第70回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、第85回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされました。


(あらすじ)

 オハイオ州の工事現場で地盤の掘削作業の仕事としている「カーティス」は、妻の「サマンサ」と聴覚障害を持つ娘と穏やかな生活をしているが、ある朝、巨大な竜巻が街を襲う悪夢にうなされ飛び起きる。
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 この悪夢は毎朝のように続き、竜巻と共に降る機械油のような黄い雨、そしてその雨に濡れて理性を失う人々に、自身や娘が襲われるリアルな夢に、 彼は次第に押しつぶされ・・・脅迫観念に支配される。そのため、家の裏庭にある小さななシェルターを拡張しようとし始める。 娘の手術費捻出や住宅ローンに家計はひっ迫しているのに、シェルター拡張のため新たなローンを組むなどの彼の異常行動に、妻「サマンサ」や会社の仲間達は、次第に彼の異常性を感じ始める。 「カーティス」自身も、重度の統合失調症を持つ自分の母の症状が遺伝したのか?と悩むが、 妻「サマンサ」の理解は得られず、 仕事を解雇されても、尚、シェルターの拡張作業を続ける。 これは「カーティス」の狂気なのか?はたまた予知なのか??

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