『BOSCH/ボッシュ』シーズン2 全10話(各話おおよそ45分)
さて、シーズン1はどうだったでしょうか?エピソード10のラストでは、主人公「ハリー・ボッシュ」の今後の警察官人生を予想させるような"暗雲”広がるロサンゼルスの街をを眼下に見下ろす景観シーンでしたね。
シーズン2では、シーズン1のラストで上司に暴力行為をしたとして6カ月間の停職処分を受けた「ハリー・ボッシュ」が職場復帰するところから始まります。そして、次のような事件がロサンゼルス市と市民並びに市警察を翻弄します。
1.映像制作会社社長射殺遺棄事件
2.内部監査部捜査員射殺事件
3.現金強奪未遂及び銀行敷地内銃撃戦事件
4.逃走殺人犯山荘立て籠もり銃撃事件
他に、事件化しませんでしたが・・・ラスベガス在住母子誘拐事案、麻薬課担当警官汚職事案等、そして、ついに「ハリー」が40年前彼の母親が絞殺遺棄されたまま、迷宮入りした事件の真相に迫っていきます。
【あらすじ】
マルホランドで、高級車ベントレーのトランクから映像制作会社社長の射殺死体が見つかる。この人物は「アンソニー・アレン」と名乗るアルメニア系移民であって、ロシアンマフィア「ブラトバ」とも関係する犯罪組織の資金洗浄係であると判明する。彼の邸宅を訪問するハリウッド署の刑事「ハリー・ボッシュ」と相棒「ジェリー・エドガー」は、この住宅地の警備員「カール・ナッシュ」と出会う。彼は元警官で、内部監査部に不正がバレて失職したいわく付きの人物である。アレン邸では、妻の「ヴェロニカ・アレン」と面会するが、夫が亡くなったことを告げられても、全く驚いたそぶりも見せず、夫の表と裏の顔を語るのだった。
殺害された「アンソニー・アレン」の映像制作会社を家宅捜索する過程で、この会社がFBIの捜査対象になっていることが分かる。テロ組織に資金提供しているロシアンマフィア「ブラトバ」に関わる案件なので、今回の殺人事件に非協力的なFBIの姿勢に対し、「ハリー」と「エドガー」はいら立つ。
一方、市警の副本部長「アービン・アービング」は、地方検事「リチャード・オシェイ」らと協議し、彼を新市長に推薦する代わりに、自分は本部長の地位を得ようと工作する。また、妻と本人の希望もあって、ひとり息子で巡査の「ジョージ・アービング」をエリートコースに進ませるべく、秘密裏に内部監査部に移動させる。若き「アービング」は不正を暴くべく、ヴァンナイズ署麻薬課の悪徳警官の内偵捜査に全力を尽くす。
「アンソニー・アレン」殺害の捜査で、ラスベガス都市圏警察と協業することとなった「ハリー」は、元妻「エレノア」と愛娘「マディ」の住むラスベガスに向け出張に出る。捜査の過程で、ストリップバーの店長「ルーク・ライコフ」を殺人容疑で逮捕するが、彼のボス「ジョーイ・マークス」の逆鱗に触れ、「ライコフ」奪還の手段として「エレノア」と「マディ」が拉致される。ところが、敵と思っていた人物が実は潜入捜査官であることが判明する。
その後、「ジョージ・アービング」が内部監査部の要員であることが汚職警官たちに露見。また、「ハリー」らの根気強い捜査によって「ヴェロニカ・アレン」と「カール・ナッシュ」との関係が明らかになる中で、ロサンゼルス市中心部で一般市民をも巻き込む激しい銃撃戦が勃発する。
街を揺るがすこの大事件から、実行役で主犯格の人物は傷を負いながらも逃走し、「ハリー」と「エドガー」は少ない情報を基にこの人物をさらに追い詰めていく。
【シーズン2に登場する注目人物】
ヴェロニカ・アレン(ジェリー・ライアン演ず):元エスコート嬢で元ポルノ女優。現在は映像制作会社社長夫人
カール・ナッシュ(ブレント・セクストン演ず):元警官で現在は高級住宅地の警備員(門番)。裏の顔を持つ極悪人
ジョージ・アービング(ロビー・ジョーンズ演ず):ロサンゼルス市警察の巡査で、副本部長の息子。将来に向け父母より過大な期待を掛けられ、本人なりに奮闘するが・・・思わぬことに。
ルーク・“ラッキー”・ライコフ(マシュー・リラード演ず):ラスベガスのストリップバーの店長で、従業員をたびたびアンソニー・アレンのポルノ映画に引き抜かれるので、面白くなく思っているチンピラ中間管理職。だが、本当の姿は・・・後のシーズンでもハリーと深く関わってくる人物