船越英一郎のまこと | キャプテンニッポンのソウル温泉

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昔、ラー博に入っていて好きだった。
撤退後、港北のショッピングモールに
返り咲いてくれた時は感謝の念すら
抱いた。でもやがて姿を消した
京都の老舗中華そば屋。
新福菜館。
麻布十番に関東再進出を果たした時に
行かねばと心が踊ったが、十番て…
都心の奥座敷にはあんま用がないから。
つづいて横浜伊勢佐木町。イセザキ
行ったら中華か洋食だ。中華そば一杯で
帰るほど気っ風良くないから。



我慢にも限度がある。十番行こ。

真っ黒。「辛そう…」まあわかるけど。
人間は醤油黒いものに対し身構える
防衛本能ある。生存本能といってもいい。
それ強い人は結局味覚が先入観を
くつがえすことがほぼない。勿体無い。
けど生醤油どストレート垂れ流しでさ
客様に提供できる代物ができるわけ
ないじゃん。僕の通うラーメンの
いくつかはこんな真っ黒黒。たいていは
チャーシュー(煮豚)を大量に仕込んだ
肉ダシを基点とするカエシで
黒い色素は肉のゼラチン質が煮詰まり
凝縮しキャラメリゼされた結果で
しょっぱかねえ。まろやかで
甘みすらあり、ややほろ苦さと渋み
香ばしさが見え隠れするハイブロウな
オトナ味だよ。そんなびびんないで。
スライサーで薄く削り出したピロピロな
チャーシュー、九条ねぎ…十数年ぶり。
何一つまちがいがない。おいしい。



焼きめしもドス黒。

前に「京都コンシェルジュ」のあの
俳優がリコメンドする京都の
名店ランキングみたいなのやってて
どうせ湯豆腐かなんか…と観てたら
一位はこの店だった。へええ…


アイ、トラスト、船越。