『キャデラック・レコード』がまた来た。オレは
どブルはあんまり嗜まないんだが
エタ・ジェームズ大好きで、ビヨンセ演じるエタに
快哉を叫んだ。君は、これがきっかけかどうか…
ブルーズに嵌ってった。君の去った今ならオレにも
わかんのかも、喰えんのかも
ブルーズ、とオレはやっぱり脳天気がすぎるので
まだどブルの境地には到底な…
向き合いたくないだけかも。

ブルーズとソウルに通底するのは
行っちまいやがった
圧倒的な喪失感だ。オレはそんなもんに浸りたくない。
君はきっと戻ってくる。強がってみせているのかも。
オレはどうしたらいい?

ニガのあらかじめ失われた叫びや金属の摩擦音は
本能のいちばん痛くて痒いところで鳴っている。
好むと好まざるとに関わらず背負わされてんのが
なんか胸糞悪い。
君も観るだろうかキャデレコ。どこかでもう一度。