という映画です。
スーパーの開店に派遣されてきたベテラン＆若手の
コンパニオンが覇権を争う。草野球チームの噛み合わない
不和。パートリーダーと女子バイトの噛み合わない諍い。
ブログのレシピを盗用した、いやアタシは◯◯さんに
伝えてもらった、きぃ盗人猛々しい…でリアルが大炎上する
主婦グループ。発泡酒の是非と酒席の烏龍茶に激昂する
労働者。糞くだらない。
でもそういう糞とガスこそが日々の主成分で
別の何かになりたいの
いえむしろ何でもない
ものに、と切に内に向かう人々が刹那に触れ合う。
よくある海辺の光景。
ではない。全身タイツ、ビーチオフ会…禍々しい。
とはいえフェティッシュな押し出しはほぼなく
柔軟剤は絶対使ったほうがいいとか。
それも擦ると香るやつ。いやそれには賛成の反対だ。
もっと素材への飽くなき追求とか、この透け感が…
とか、ツル感とザラ感の対比だとか。それ本来の
ポテンシャルには触れられない。触れてよもう。
ひたすら世の理不尽を映し出す四篇と
それぞれの葛藤がどうしようもなく滲み出て
ナイロンを濡れそぼる
五、六篇からなるオムニバス。これはないなー
という冒頭を乗り越えてこそ得られるカタルシス。