アメリカン・ビューティー | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


夫婦仲完全に終わってる。妻は不動産王と寝てて
娘は隣に越してきた麻薬ディーラーのサイコ男に夢中。
気にしない。娘の友達が可愛すぎて、どれイコるか。
ついでにつまんないから会社も辞めるか。嗚呼…
オレ最強。無敵。
なケビン・スペイシー。隣人のサイコディーラーの
厳格な退役軍人の父はじつはナチでバイセクシュアル。
リトルビッチな娘の友達、槍マン自慢のアンジェラには
いざいたそうの刹那、「処女なの」と泣き崩れられる。
玉突きが止まらない、糞メリケンの負のワラワラワラワラ…



合衆国のインモラルの金字塔。


墓碑銘とも。
昔観たときゃ可愛いなあこりゃイコるわ、と思った
アンジェラ役は今観ると全然。逆にぶーちゃんだった
娘役がいい。っつったって60点が65点ぐらいの話。
アネット・べニングがかなりきっつい、境遇的にも
かなりきっつい妻役で、今なら迷いなくそっちがいいだ。
どうやらオレも口が驕っちまった。


オレたち屑人間が鼻をつまみながら
「この屑どもめ!」
と己を棚上げするのに最適化された…


これがなきゃ『恋の渦』『愛のむきだし』もなかった
ってくらい神視点な、一九九九年の古典落語的大傑作。