希望の女アンチだろうとシンパだろうと推進派にも後進派にも脱力系にもまたあの春がくる。園子温が嫌いだろうと、あの事実が重かろうと『希望の国』は観なくちゃ。おばあさんの編んでくれたセーターを着なくちゃ。ノノノー。もう風化した。テレビは終夜、下衆の醜聞を罵りオレたちは深夜のコンビニで買ったパンを貪り食う。神様、オレは望みすぎました。二〇一二年の、六十二歳の、大谷直子でいいです。いえ。がいいです。