Jポップ、と呼ばれるようになってからの
流行歌に疎い。てか届いてないんじゃないか。
発射角、スピード、弾道…絶対的に浅い。
ミレニアムズ、2000年代の世相を映す歌が
思いつかない。1999年を僕は忘れない。
僕が「最後のメガヒット」と呼ぶ
ヒッキの『First Love』は別格としたって
好むと好まざるにかかわらず、耳をなぶるよな
楽曲が空気中で交錯してた。吹き荒んでた。
歌は世につれても、けして世は歌につれはしない。
けど世に歌が充満して今にも引火しそうだった
最後の時代。キラーチューンとはこれのことだぜ。
殺意漲る。
山羊の頭のスープ?蒼き深田恭子の、お出ましだ。

少しずつ 少しずつキミに近づいて
柔らかい口唇は禁断の果実
許されるのなら
そっと後ろから抱きすくめたい
永遠の愛を 強引な優しさで
誓いましょう
捧げましょう
さあ行き着く所は
どこでしょう
好むと好まざるとにかかわらず深田恭子が好き。

世をつれる、世紀末の絶対イコンだった。