きょうは祭の日で、ついでに昼飯、寿司か馬でも
喰おうと町に繰り出したら、どうしたことか
とても辛いものが喰いたく、雑居ビルの地下に
ある、韓国居酒屋、昼は大皿のおかずバイキングを
食べ放題の店に入ってみる。いかにもな五十代の
愛想のないオモニ。ざっくりクムジャさんてか
イ・ヨンエ路線。ああ辛そうな気配が充満。
牛すじの煮込み定食と…
おおチャジャンミョン!

それそれ!
韓ドラや映画でおなじみの。

豚バラ肉とじゃが芋の角切りと白いのはイカげその切ったの。
黒い。でも甘い甘いときいてたほど甘くもない。望外に洗練された
味。中国から半島に伝来した、いわゆるコリアンチャイナだけど
東アジア臭はほぼないね。まあうまいかまずいかで云ったら、石鍋で
突沸する、ドス赤い唐辛子汁で煮たスジ肉のほうがうまいけど
オレはわかりたね。上の親愛なるよんブロにあるように、皆一様に
前傾で貪るようにイヌ食いすんのか。わかりた。汁が撥ねるから。
ドス赤い唐辛子汁がダダ余ってるので「半ライス」と云ったら
オモニ、怪訝そうな顔をする。だって悪いだろ、残したら。
汁かけ飯をズビズビかっこんでたら、オモニこちらにやってきて
え(・´ω・`)?それ喰う?
なんだコレ飲み干さないのかなんだコレ飲み干さないのか(▷髏⊿)
「辛くないの?」カラいよツラいほど、でもウマいよすっごく。
うわガン見だ。目線クレクレだ、オモニ。
また来て「おかずのとこに野菜いっぱいあるのに…」もう!みたいな
慈愛に満ちた呆れ顔、オレの大好きな顔だ。それ夜のおかずに…
お野菜いっぱい食べていいノニ…

いやオモニ、そうは見えないかもしれないけどオレの目の前で
たった今、この唐辛子汁にむせかえってる女はオレの妻なんだわ。
だからそんな、だからそんな目で見られるとオレ、なんだか…
今度はひとりで来ます。