旅の絶頂点。いわき市石炭・化石館、愛称「ほるる」
2010年夏に訪れて以来恋に落ちた。震災後、夏には
復旧を遂げたと伝え聞き、まったくあの人たちは!…と
無性に鼻高々だったオレは。元々博物燃えで、いわき市で
発掘された首長竜「フタバサウルス・スズキイ」がいる
このフロアでじゅうぶん分厚いが

ワンフロア上がって、また下がるべつの
竪坑昇降機から仮想地下600mに広がる、めくるめく
リアルな、実在したほうの
センター・オブ・ジ・アース。
常磐炭田の模擬坑道。あんたの、あったかく濡れた
その中より、ごめんね、ずっとずっといいところ。
ゲッダーン。




記憶では片乳でしたが諸乳でした。ちっがーう(▷冒⊿)
そこもたしかに尊いがそこのみが尊いのでは断じてない。
気が遠くなるほどの





「パパ、行ってらっちえ」
生きてんじゃねえか?
復元模型の揺れかた。揺らしかた。ゲキシン!ゲキシン!
泡立つんだ脳が。もっとください。もっと!もっとだ!
白眉。





音声つきリアル井戸端会議。愚痴ることと云えば
「最近、よるの掘削のほうとんとご無沙汰でねえ…」
どれ、私で何かちからになれることがありますか?
私はずっと未来の東京からやって来ました。「まあだ!」
(一同爆笑)…オレはたぶん丸一日でもここにいられる。
何、旦那も昼も夜もじゃ大変だ。オレ、なんならここに
骨を埋めたって。でもそれでは歴史が変わってしまう!
歴史が変わってしまう?
もしオレがこの時代のこの場所にスリップインしたら
斜陽化する炭鉱の町の、唐突なハワイ化計画の足を引っ張り
頓挫させてたかも。松雪さんを追い返し、蒼井優を下らぬ
因習で縛りつけたかも。…なんて帰りの車中でモヤモヤと。
ムラムラと。
事後の虚脱感が糸を引く

館裏の公園にひっそり保存されたリアル坑口。