の『THE BLUE HEARTS』。
ファーストアルバムのジャケット。
のロゴ。一見するとエリアルだかヘルベチカだかの
フォントをそっけなく並べただけの、シンプルな
アートワーク。でもよく見ると歪な線で描かれていて
配置も微妙に傾いで、末端に行くにつれ幽かに幅が
広い、まるで子供の頃に胸に思い描いた海賊旗のよう。
「小学生でもわかるような英語」のバンド名の
刷り込みは、じつは高度なレタリング、タイポグラフィで
跳ぶ前の、期待と畏れ、今にも弾けそうな胎動、鳴動が
見事に染め抜かれている。あのバンドが痺れたの
まさにそういうところ。音楽やパーソナリティだけじゃなく
彼らのすべてを全世界に知らしめなきゃ、って制作現場、
レーベルのA&R、マネジメント、機材屋やローディーまで
崇高な理想で分かちがたく結びついた出帆だったはず。
絶対的トラスト。
わかってたと云うほかない。それがマストビー。