赤いギターと愛と誠 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


ブランキー・ジェット・シティ、鳴り物入りの
デビュー作はロンドン録音で、あのクラッシュや
あのセックスピストルズのレコーディングで
エンジニアをやった、あのジェレミー・グリーンが!
…って知りません存じ上げません、ジェレミー。
でもあのNine Below Zeroのスーパー・ハーピスト
あのマーク・フェルサムをゲストに迎えたりと
本人たちはもう至れり尽くせり、だったはず。


が音がしょべえ…


とブランキストたちの評判は悪い。どころか本人たちも
なかったことにしたいご様子で、通称白盤、黒盤の
前期後期ベストアルバムには一曲も収録されず。そうか?
曰くまとまりすぎ、とか軽いサウンドとか。いやいや
オレは熱で社を
早退した日に
たまたま
このアルバムを
入手し持ち帰って
よしゃいいのに
ヘッドホンで
これを聴いて
魘されて、
ああもうまさに
文字通り…
魘されに魘されて、以降そのトラウマで聴かなくなった。
そのくらい耳障りで、癇に障るアルバムでしたけども。



Red Guitar and the Truth, THE BLANKEY JET CITY Rise up!


いや改めて聴いても日本のロックンロールがたどり着いた
最高で最低な向こう岸。パンカビリーとかサイコビリー、
ネオロカ、なんてつまんない括りを強引を断ち切るかのような
このアルバムのベンジーの声にしか宿らない蒼き絶対正義。
大体この直後、土屋昌巳と三人が手に入れちゃったあの
骨を砕き肉を毟りとるようなサウンドと、呪いのように感覚を
蝕んでく縦横無尽さは、もはやロックンロールを逸脱してた。
あの自由すぎる表現芸術を享受できるようになるまで、石頭の
僕は長い長い時間を要した。本当にすみませんでした。


まだ人口わずか15人の、原始アナーキズム王国の建国前夜。
まだ蝶になることを知らされていない芋虫三匹の、でも
高潔な反抗期。『あてのない世界』でベンジーが明かしてた。



 そして君は 鉄の扉を開けて非常階段を降りて行く
 流れているのは 子供の時によく聞かされた FIVE YEARSで
 見つからないのが このダンスが終った 後の行き先



おお!


合ってる合ってるヽ(`▽´)/キャプテン君大正解!