いちご水を入れた 透明なビン
それを突き抜けた光が 真っ白な壁に
薄いピンクの影を映しだし
君はそっと手を伸ばして
それに触ろうとしている
とても自然なことさ
さみしそうに流れる雲 何も聴こえない
指先を見る
さよならが知ってるのさ
何が一番綺麗な世界
目に映るものすべて 切なくなるほど
純粋なものばかり
消えてくれないか 今すぐ
僕の前から 今すぐ
死ぬほどお前を愛しているから
僕は自由で君を見つけた
そして あまりにも光が欲しいだけ
そしたら
「むちゃくちゃな想像力で 私を犯してほしい
叫び声がとだえるまで 底のない真暗な
空間を高速で 落ちて行くような
快感に私は飢えているの
生きてゆく 全ての理由が
そこにしか見い出せないでいる私は
とても純粋だと思うわ」
そういう置手紙を残して彼女は俺の家から
いなくなった。