悲しみが嫌いだったら
気の触れたふりをすればいいし
別に悪い事じゃないさ
ねぇ アンタ少しヘンだよ
内気なカンガルーに

酸素を与えてやってくれないか…
ああもう。たびたび、たびたび申し上げてるけど
2000年フジロック、ブランキー正真正銘の
ラストステージ、オレはあんな裸族どもは観んよと
趣味のいい僕は仲間たちと別れ、裏のステージで
エイジアン・ダブ・ファンデーションを。
もうくたくたの腰や首、捩じ切るように踊り果てて
何度も何度も死兆星を見たよ。召されまくった僕は
哀号渦巻くメインステージを横切りながら
中村達也がものすさまじい遠投でスティック投げるの
「たーまーやー( ・∀・)」
と、ほぼ何の感慨もなく彼らの有終を見送った。
べつに後悔しちゃいないがこの数日間僕はあの日の
ブランキーばかり。このタイミングで何の因果か
たいして好きでもなかったものが突然沸騰する。なんだ?
居合わせられなかった時空をYouTubeやWikipediaで
逆行斜行する。たぶんここ十年くらいで角膜や触角が
メリメリ生え変わった。もはやこうあらねばという
文律も不文律もない。退化かもしんないけどスピードは
乗ってきた。喰いたいからお前喰う裸熊だせグアッ。
気が向いたら僕の背にお乗り。
Are you lady?