ポン・ジュノと枯葉剤 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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『グエムル -漢江の怪物-』


金髪パーマのソン・ガンホはまるで石塚英彦で
パク・ヘイルは『殺人の追憶』を観た時、誰かに
似てると思ったが「ヒロシです…」のヒロシに
似てないか。「姪が怪物にさらわれたとです…」



と、ペ・ドゥナ!ペ・ドゥナ!


プラスじいさんでパーティ組んで、竜王のダンジョンに
囚われたローラ姫を探しに。全員モタクサモタクサと。
しかもガンホを筆頭に全員バカ。



おかずクラブのオカリナみたいなローラ姫。


まあ情が移るタイプだけど一向にエンジンが暖まらぬ。
でもなるほどポン・ジュノ。話進むにつれ、韓国政府や
軍警察、あの国全体を取り巻く暗愚さを狙い撃つの。



米軍を。


血で血を洗うような馬鹿バーサス馬鹿の応酬には辟易したけど
佳境のラスボス戦、血戦のシークエンスはまるで厳かな宗教画。



美しい。


勧善懲悪でない、序盤でバカコメ家族のぐだぐだを
ぶっこんどいての、対比で真に大いなる馬鹿を暴くって
ポン・ジュノの神視点。人類俯瞰。


唯一の純真は怪物の収集本能。