西原理恵子ってのはディープブルーズの人で
誰もが乗っていいクルマじゃない。だから
「絶対泣ける本」とかもてはやされればされるだけ
このオレがそんなもんで泣くわけにはいかないぜ。
…と意地でも泣かなかった原作の映画化。

やっぱり泣けはしなかったけど、昔から好きな人が
できると、この人は子供の頃逃げられちゃった甲虫や
すごく大切にしてたけど突然なくなっちゃった
オモチャが美しい人に姿を変え今ここにいるのだ、なんて
くだらない空想をしたりもした。だから西原理恵子がね
よく似たことを書いてくれてほんとはとても動揺したの。
でも外野がうるせえ。結局オレは『毎日かあさん』も
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』も映画は挫折した。
『女の子ものがたり』『上京ものがたり』は観た。
でもそれは黒沢あすかが出てたから。
これは蒼井優がよかった。

さよならは永遠じゃないと信じつづければ
人生はそんなに無味乾燥なものでもない。
さよならはさよならとはかぎらない。