二代目夢助襲名 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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執行猶予も今宵かぎり。刹那の春休みだった。
オレはルイをはなさなかった。でも明日は
入学式。もう大人。子離れの記念にくれてやる。
親の押しつけた古臭い歌なんて聴くかよ?なあ。
でも押しつけたいんだよ押しつけさせてくれ。



これが最後だ。


オレが人生においてもっとも甚大なる被害を被ったの
忌野清志郎かザ・フーだ。ロックやあんな不道徳な生き方
人を食った物言いとか、大人のハシカみたいにソウルに
かぶれたのもそう、マジ余計な真似を。ぜんぶのしつけて
お返ししたいがキヨシも、フーのうるさいふたりもとっくに
鬼籍だ。仕方ないのでオレは子に背負わせる。一子相伝。



 お前は覚えてるかい
 世界がここにあるのを
 Oh 何度でも夢を見せてやる
 Oh あの夏の陽焼けしたままの夢



ぜんぶここにあるザマアミロ。長年オレをまっすぐには
歩ませてくれなかった浮かれたリズムと食い込むブルーズ。
ぜんぶやる。入学式前々日に眼鏡男子デビューっつう
すでにブルージィーな門出を余儀なくされたブルーボーイよ。
この特大の負荷に煩悶しなよ。音楽は恵みもすりゃ祟りもする。
恋する背中を押しもすりゃやせ我慢と悔し涙を嘲笑いもする。


わっかんねえだろうけど今は、いつかわかるよ。
生えそろう頃にはちょっとはな。剥ける頃には。