そしてよだかの星は燃えつづけました。 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


いつまでもいつまでも燃えつづけました。今でもまだ燃えています。



スティル、『よだかのほし』。



いや何、この映画は結局どこへも。

イーハトーヴォへも、星々の機嫌を伺う高度へすら
連れてってはくれなかった。とどのつまりこれは
モチーフを消化しきれずに…ああだからどうしたよお前。
菊池亜希子のこのポテンシャル。オレは祈るね。
彼女の未完の、眠れる、そこにあるはずの潜在能力が
堰を切ったようにオレを責め立てる日よ、遠からず来いと。
だってさ彼女の、節々の、関節という関節のたおやかさ。



聖母の膝。

賢母の手。武骨ささえ湛え、しかし曲々しいこの白き指は
この世のものか!菊池亜希子のみがギャラクティックだ。


かつて首都圏直撃の台風を突き抜くよに、ひとりただ北へ北へ
550キロ。目指したのは賢治の愛した花巻温泉郷。湯癖。と流浪癖。
午前0時に家を飛び出て、次の午前0時に家に転がり込むまでの
24時間、まあ往復が軽く12時間として残り12時間、ひたすら湯を
求む0泊の凶行。大沢温泉。鉛温泉藤三旅館。…で帰るはずが
国見温泉石塚旅館へ。元湯夏油へ。飯を詰め込む寸暇すら惜しんだよ。
帰途あまりの飢えに六本木でラーメンを貪るも、コインパーキングで
吐く。阿呆と罵られようとオレはやる時はやればできる子なんだ。


あの日旅した銀河を、今度は君と見たい。