Cosmic American Music | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


High lonesome…



その孤高さ、寂寥感ゆえ

キース・リチャーズが盟友グラム・パーソンズを
称してこう呼ぶ。カントリーとロックンロールを結び
さらにそれをソウルミュージックと繋げようとした。
そもそもは同じ根を張る大木の、枝葉末節じゃん、と。
でも啜り泣くよな声で歌われるアレサ・フランクリン
崩折れそうなジェームズ・カーをあの時代誰が予想した?
そもそもスクエアなカントリーとロックンロールじゃ
水と油だ。保守と革新だ。そもそも誰が白人の大富豪の
放蕩息子の黒人艶歌なんて聴きたがるもんか。でも彼は
やすやすと非常線を突破した。音楽による全米布武。


それが
コズミック、
アメリカン、
ミュージック。



まるで芭蕉か千利休。夢は潰えたが

猫も杓子もパンクだヒップホップだと反主流が主流化して
流行歌に成り下がった、彼の死から四十一年後の世界で
彼の歌は今もなおオルタナティブ。ハイ・ロンサムの成層圏。


キースはグラムに、
グラムはキースに、
なりたかった。