湯と麺の原点 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

オレは20年前は箱根くんだりまで紫陽花を
愛でに行っても湯は素通りする男だった。


ラーメンだって20年前まではただの間食もしくは
貧しいデートで啜るもの、何だってよかったし。



さらに北を目指そう。白河へ。


大浴場なんてもんは阿呆の作るもんでしょう?
甲子温泉大黒屋。この巨大さ。でかい湯舟を作ったから
湯をパイプで引いてくる、それは人間の都合でしょ?
川原の岩盤から湯が湧いていたから、ありがたく湯舟を囲い
申し訳なく小屋掛けさせていただく、この衝撃の敬虔さ。


熱くもぬるくもない。深い。ほのかに石膏の薫る
無色透明。無、になれるかはオレの永遠のテーマだけど
此処では無にはなれない。オレは湯、になる。湯に
いだかれ、取り込まれる。湯とオレの境がない。20年超の
湯めぐりで此処を越える湯はないかな。ありがたいや。



白河市街地を越え、とら食堂へ。


初めて訪れたときは訝ってたんだよね、町おこしと。
したら博奕打ちの寅さんの打つ支那そばが評判で
誰彼構わず技を伝授するうち、白河スタイルが生まれたと。
手打麺と炭火で燻したチャーシューの旨さがまた衝撃で。


まあ、今喰ってみりゃあかつての栄華の味だ。
55点くらいのビッグネーム好きが闇雲にありがたがる
そんなお味。でもすべては此処から始まった。敬礼。








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