国立の6月の雨 バス停のわきの木の下
君はぼんやりと立ってた 僕等はそこで別れたよ
君はサヨナラと言った 僕は君の背中を見た
僕は君の背中を見た その上に降る雨を見た
真島昌利 『さよならビリー・ザ・キッド』
ずいぶんと酷いことをした。彼女は国分寺のアパートに
住んでいて、僕は夜陰に乗じて鎌倉街道を漕ぎ出して
朝までそこで寝た。嘘ばかりついてだまして悩ましめて。
納豆を買ってこさせたり。寿司までにぎらせた。
中央線沿線にたちこめる武蔵野の幽玄はとても好きだが
あちらは好いてはくれないみたいだ。居心地よろしくない。
たぶんあの日の、嘘八百の報い。全部僕のせい。
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