よく語られるように
家族の在り方を問われる、
なんてことはなかった。
もっともらしいことを(笑)
今もまるでない。家族とは?
そんな、自分で自分を問いつめるみたいな
そういう大義、局の後付けっぽい。
山田太一も、もっと本能的に日常の危うさを
描いてないか、このドラマ。非現実的な。
リアルと、そのへんに転がってそうな。
山田太一 『岸辺のアルバム』より
エアポケットのようなファンタジー。
そのやな感じの振れ幅にやられちゃったんだ。
既視感のある日常で、起こるはずもない
ことが次々に。それにただゾクゾクしただけ。
してるだけ。それじゃ駄目なのか、太一。
なかったことにするしかなかった、則子の、
北川の、苦々しさもなかったことに。
雨降っても地、固まんなかったんじゃないか。
オレはいまだ狂おしいね、このドラマが。
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