卒園式 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

ずっと保母さんだったわけじゃなく
短大の保育科を卒業してから
長い長い間、眼鏡屋や出版社に勤務したり
ルイを産んで、退屈なパートに出たり
しながら、ほったらかしにしてた資格と夢を
いつかきっと、と心に秘めながら。



それを現実のものとした稀有な人物だ。


やるからには常勤の正保育士を、と。でも
過酷な現場だ。子供が好き。とかそんな
当たり前のモチベーションは矢継ぎ早に降る
雑事に掃き散らかされ、有形無形の
ストレスは心とからだの体力を容赦なく奪う。
やめようか。やめちゃえ。悩みに悩んだ末
非常勤のパートとして園に残る道をえらんだ。



それを肯定も否定もできないなオレは。


だっていちばんの負担はオレの無理解だったはず。
彼女がすりへってく横で、極楽とんぼみたく
へらへらと、五月の蝿か九月の蝉みたいにうるさく
鳴いていた。ぎゃーてーぎゃーてー。資格がない。



きょうは卒園式。


卒(お)えはしないけど一旦の大きなピリオドだ。
ありがとうもごめんなさいも云いたくない
オレは明日、オレのとっておきを喰わしてやる。



おめでとう。











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