ガードレールの向こうにも
白くはじけるホライズン
カーブ切れずに このまま
光に溶けてもいい
ゆるやかに描いた海辺は銀の砂漠
真夏日の共犯者
坂道をすべる遠い日々
ほんとは少しだけあなたを憎んでいた
心とはうらはらにはなさない
からめた小指を
ガードレールに光るホライズン
カーブ切れずに このまま…
ガードレールに光るホライズン
カーブ切れずに このまま…
野田幹子 『真夏日の共犯者』
記憶の蓋があいたら、もうそこらじゅう零れ落ちて
あの夏の、灼けつくような残像をつれてくる。
もういいんだ。その痛みはなかったことにしたはずだ。
ただの錯覚か、思いちがい。オレひとりの犯行だ。
なのに1ピース、1ピース。ジグソーパズルみたいな
モンタージュを、勝手にぱちんぱちんと小気味よく。
ソムリエールって、そんな風にオレのアリバイだとか
黙秘権を、デキャンタージュしたりスニッフィングしたり
そんな野蛮な?そんな冷酷無比な?ソムリエール、ってさ。
オレの鼻は、あの日の潮の薫りと花粉でもういっぱい。
Android携帯からの投稿