絹張りの椅子に座り
金持ち連中とのことばかり
口にするようになった
アンタ もうオレみたいのとは
関わんないほうがいいって
だってオレはオレでまた
似つかわしい女とくっつくから
でもできるなら 連れてってよ
かわいいスージー あの時間へと
連れてってよ もう一度だけ
お前はまるで裏の世界の王妃様だった
なあ スージー 毎朝オレに
枯れた花を送りつけてくれないか
郵便でもいい 枯れた花で このオレの
哀れな結婚式を憐れんでくれよ そしたら
スージー お前が死んだら 約束する
薔薇を捧げるよ お前の墓にさ 忘れずに
The Rolling Stones 'Dead Flowers'
ストーンズはブライアンのいた頃。ロンドンの
曇天の空の下、骸骨みたいな不良少年たちが
想像力だけを頼りに作りあげた、異形の黒人音楽。
これに尽きた。『アフターマス』まで。うん。
せいぜい頑張っても『レット・イット・ブリード』
かな。西城秀樹みたいな格好の、ミックとキースが
にっこり、見つめあいながらマイクギャザリング。
そんなのは耐えがたかった。だいぶ時間がかかった。
ストーンズのカントリーも結構いい。泣けるんだ。
'High lonesome…'キースはこの時期、交流のあった
グラム・パーソンズの伝記映画のなかで、彼を指して
そう振り返った。ハイ・ロンサム。いい形容詞だ。
「武士は喰わねど高楊枝」ってことだろう?違うかな。
ロックンロールのスピリットにはない「痩せ我慢」
カントリーやソウルミュージックのそれにキースは
焦がれ惹かれた。グラムはキースの、奔放すぎる
セレブリティを欲した。あの頃わからなかったそれ。
そんな天才同士の交歓が、いまは胸を打つんだな。
去った最愛は、涼しい顔で噛み殺せってこと。
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