イコン | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

ダイアナ・ロスは
ソウルミュージックの
禁断の果実、である。


世界中が彼女にかしずくほど。



あの声だ。声帯をふるわせて
オクターブに挑むというのじゃなく
その唇が発せられる息づかいから
すべてが絶対。危険すぎる不可抗力。


シュープリームスは文句なしだった。
'If We Hold On Together'や'Endless Love'は
誰でも知っている。'Upside Down'とか。
ディスコで牝犬のように腰をくねらせてた
マダムも少なくはないはず。でもオレは。


歯痒かった。それは彼女のすべてじゃないんだ。
ダイアナ・ロスの、輝かしすぎるソロ第一作
'Diana Ross'と云う名のアルバムは永きにわたり
何故か廃盤で、たぶんあなたには届かなかった。


もうジャケットだけで飯四杯。



それがこのたびシュープリームス50周年とかで
めでたく国内盤リイシュー。しかも紙ジャケ。
真の女王の、荘厳なる戴冠の瞬間と
気高い第一声が、あますことなくここに
焼きつけられてる。ベスト盤や、不倫ドラマの
主題歌だけじゃ、絶対伝わらなかった彼女が。


ここにいる。崇高であるが慈悲深く寛容。
ポップフィールドにおもねることなくポップ。
オレの頭のなかではいつだってこれが
鳴っていたし、これからもずっと鳴ってゆく。


疑う余地なく、至上の絶対美。比類なき。
何万光年も彼方の星々に連れてってくれる。


うん。音楽ってこれこれ。










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