まるで戦地。なぜみんな
そんなに頑張れるのさ?
オレひとりだけが不貞っ腐れて
みんなはクロノグラフの秒針のようで
オレはまるで月の満ち欠けみたいだ。
苦々渋々の残業はマイナス20℃の
冷凍コンテナでの、屯とのデスマッチです。
けどはなから勝つ気もさらさらないのさ。
てれんこてれんこ、サンダル突っ掛け
どうせ身も心もこちこちだ、凍った薔薇みたく
握り潰してくれていいや。ばりんばりんにさ。
おっすオレ、ジャミラ。
でもそんなやさぐれた異星人の、かじかんだ
指先が「可哀想」と手を差し出してくれる奇特な
ひとがいる。手の指じゃない。サンダルから突き出た
捨て鉢なつま先を。かがんで包んでくれる祝福の手。
咄嗟にふざけて、照れたそぶりをしたけれども
ほんとは不意を突かれ涙腺が決壊しそうだったんだ。
怠け者で愚か者にそんな価値も資格もないのにさ。
伊藤さん。ありがとう。明日からはもう少し
真面目になります。温もりの降りそそいだ両足で
あと少し踏みとどまれそう、そんな気がします。
伊藤さん。貴女はマザーテレサじゃないのか。
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