オグシオ。バドミントンの。
オグはシオを'玲ちゃん'と呼び、シオはオグを
'オグっち'と。決まりだった。言葉に撃たれること
あるだろう?
絶対に自分が動物を
飼うとしたら、呼び名は'オグっち'だ。
正式名は'オグリ'だ。何故でも'オグリ'だ。
競馬好き?なわけない。旬?ありえない。オレは
オレはヘテロセクシュアル。
一匹め。'オグリ'では
なかった。薄い茶色。ロイヤルミルクティーの。
'チャスティティー'も考えたが、'オグリ'捨てがたし。
'チャグリ'。'茶栗'。
ウーンかぐわしい。チャーはどこまでも
'茶栗'で'チャーくん'だ。まろやかでなめらか。
奥ゆかしくいじらしくいたいけない。
そして二匹め。降ってきた。
'オグリ'が。'オグっち'が。目の前に降り注いだ。
超然として無頼で透明。完璧にオグってた。1000%。
凛々しくなったね。
オレが立ち上がって
部屋を出ると、必ず視界を横切る。くせに
自分からは絶対に来ない。つかまえようとすると
つかまるスピードでのたのた逃げる。愛くるしすぎる。
オグもシオもべつに。
でも二人の立ち位置、微妙な力関係は絶妙だった。
'オグっち'。野心的なシオによる完璧な響きだった。
マロマロ?それはもう語ったから。
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