She's A Rainbow | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

この歌はどうかな?好きかな。



あたりを たちどころに
七色へと 染めていく 彼女
髪を かきあげたなら ほらほら
彼女は まるで 虹のようだよ

ほら あたり一面が 色を帯びていくよ

青色をまとった 彼女を
見たことがあるかい? 彼女の顔
まるで あの空に浮かぶ 真白き帆
どこまでも気高く 汚れなき乙女よ






所謂、問題作と云うやつで
アルバム'Their Satanic Majesties Request'は
サイケデリックな時代の風に迎合しちゃった
ちょっと安直なアルバムかな。そう思う一方で。

天才的なヤマ師であった
ブライアンが「ハーメルンの笛吹き」よろしく
他の4人を魔境の結界ギリギリまで導いちゃった
その後のストーンズを決定づけた一枚とも思う。

次の'Beggar's Banquet'や
その直前のシングル『ジャンピン・ジャック・
フラッシュ』で決定的に、鼻のもげそうな悪魔臭を
放ちはじめる彼らに、通過儀礼を施したのはやっぱり
ブライアン・ジョーンズだ。




'Beggar's Banquet' にもはや
ブライアンの形跡はない。アルバムの制作現場を
スケッチした、ジャン=リュック・ゴダールの映画
『ワン・プラス・ワン』。カメラの向こうにいるのは
キースに恋人を寝取られ、薬に溺れる虚ろな廃人だ。

まるで役目を終えたように
『悪魔を憐れむ歌』で憐れまれた悪魔は
その1ヶ月後、『クマのプーさん』を生んだ
旧A.A.ミルン邸のプールでこの世を去った。


どこかへ旅立ったブライアン。



きっと天国にはいないと思うな。





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