大切な友人が結婚する
という時に、よく司会を頼まれた。
ちょっと待て。
司会なんざはお安い御用だが、逆に
こっちから頼みがある。結婚式のBGMは
オレにまかせてもらえないだろうかと。
友人とオレの利害が一致した
その瞬間から、きょうのよき日の訪れまで
脳内は、いかに渋い選曲にするかという
野望に染まる。そう。鬼のように。
やっぱり新郎新婦の入場は
この曲だ。カースティ・マッコールの
'They Don't Know'
大人は判ってくれない
あのひとたちは愛という言葉を
ただの一度も聞いたことがない
あえて'全世界を敵にまわす'二人を
演じさせてあげよう。声も曲調もとても
可愛らしい。完璧だ。
エルヴィス・コステロの
'You Little Fool'でかわいいお馬鹿さん、と
花嫁の父の胸中を代弁したっていい。
お色直しの入場曲は
リトル・フィートの'Dixie Chicken'だ。
アンタがアタシの
ディキシー・チキン、そう
おいしい男になってくれんなら
アタシはアンタの
テネシーの子羊ちゃんよ
めちゃめちゃ甘えてあげる
ふたりで仲良くディキシーの
国々を旅してまわりましょ
少しよれたビートにローウェル・ジョージの
しゃがれた声が祝砲がわり。いいねえ。
グッスメール。いい匂いがしてきた。
いけねえ…
止まらねえ(-_-;)
この項、『ウェディングプランナー~
ジェダイの帰還』に続く。
しかし、この闇雲な
冠婚葬祭を取り仕切りたい願望は
何のDNAの仕業か、いったい…
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