この夏のサウンドトラック。
大貫妙子 ′Sunshower′
炎暑から逃れるように
しけこんだ箱根姥子の蝉しぐれの降る
森で、ラジオが台風接近を告げる東名で
西日が照りつける新宿高層ビル街で
いつだって鳴っていたアルバム。
タイトルも、トラックリストも
歌詞すらも大した意味を持たない
持たせない、フュージョンAOR的な
サウンドの純度をひたすら高めてくって
いう不毛な作業に全員が血道を上げている(笑)
大貫も、初のアルバムプロデュースに燃える
坂本龍一も、ゲストギタリストに呼ばれた
渡辺香津美も。
この、仏作って魂入れず、な
制作現場に最終兵器として招かれたのが
当時NYの最先端ユニットだったSTUFFで
スティーブ・ガッドとともにドラムを
叩いていたクリス・パーカー。
彼の、けっして熱を帯びることなく
自由に五線譜を泳ぎまわるようなリズムに
導かれるように、ター坊(この呼び方嫌いだよ
吉田美奈子のMinnieとか、痒い笑)の歌までもが
ほとんどインストゥルメンタル化しちゃってて
腹抱えて笑っちゃうくらい痛快。
くすりをたくさん
よりどりみどり
こんなにたくさん
のんだらおわり
なおるころにはまたびょうき
今年の長くて暑い暑い夏には
ラジエーターがわりにコレが必要だった。
たくさんたくさん。冬が来たよ
チャー坊オグ坊。
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