ファンダンゴ | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

この映画が嫌いだ
という人がいたら、そいつは
切ない、という言葉をただの一度も
見たことも聞いたこともない人だ。


『ファンダンゴ』。青春映画。

この映画のすべてに共感する。

音楽もいい。
タイトルバック、エルトン・ジョンの
′Saturday Night′s Alright For Fighting′から
エンディングロール、ブラインドフェイスの
′Can't Find My Way Home′まで1曲の例外もなく
選曲、シビれるという外ない。

クライマックス。泣く。
若きケビン・コスナー演じる
ガードナーが、親友の結婚式で
かつて恋人だった新婦と、バンダナを
手にとり踊る。行く恋を儚むように踊る。
毎度泣く。その瞬間、オレはガードナーで
ガードナーはオレ。

そのシーンで流れるのが
パット・メセニーの′It's For You′。
美しくも切なすぎるインストゥルメンタル。
ライル・メイズの奏でる柔らかなシンセの
音色はこの世のものか。

恋から逃れ、友人から逃れ
ベトナムへの徴兵からも逃れたガードナーは

′ぼろぼろに彷徨い 帰るあてすらない′
ガードナーは今頃どこを彷徨っているのか…


ここにいる。ガードナーはオレで
オレはガードナー。十代の終わりからずっと。

ずっとここで君を待ってる、デビー。







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