娘と発達障害~仕事との両立・暗黒期編~ | CAPSULE RIDER

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Twitterからのリンクで林めぐみさんという方のnote

医療的ケア児の親が働く時越えるべき壁とわたしの未来へのねがい

 

 

こちらを拝読し、
私も現在に至るまでの、発達障害の娘と自分の働き方について書き留めておきたいと思っ
たので、こちらに投稿。

大前提として私が仕事をするのは第一に自己実現と第二にお金のため。
第一が自己実現である以上、旦那の稼ぎの額は関係なく、

「専業でいればいいじゃん」なんて選択肢ははなからないのであしからず。

以前ブログで発達障害のことに触れた娘も、もう今年で3年生。
できることは増え、情緒も落ち着いてきたけれど、学習内容は1年生の1学期の範囲で、
登下校には付き添いが必須な状態は続いている。
長時間のお留守番も不安なところ。

以前私は介護職員初任者研修と実務者研修の資格を取り、
旦那の親が数年前から始めた訪問介護事業所のサービス提供責任者と管理者をやっていた。
このころの私の仕事をする理由の第一が旦那の家のためだったように思える。
だけど、その気持ちがあったから上手く行かなかったのだと今になって思う。
本当にあの時の自分は馬鹿だった。

もともとデザインやアパレルの畑にいた私にとって、未知の世界であり、

実を言うと絶対にやりたくない業種だった。
誤解のないように言っておくと、介護の仕事は本当に大切で専門知識がいり、

人の本質に向き合う尊い仕事だと思っている。
やりたくなったと言っている私ですら、勉強になったし、

今の仕事に活かせることがたくさん身についたと思うから、

やったことに対する後悔はない。

だけど、私はやめることを選んだ。

やめた理由はたった一つ。
娘との生活の両立ができなくなったからだ。

ここで、当時の私の仕事のある日のスケジュールを振り返りたいと思う。

パターン① 平日学校のある日(月・水・金)
7:45~8:15 登校付き添い
9:00~12:00 訪問や事務仕事
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:30 訪問や事務仕事
14:30~15:00 下校付き添い
15:00~17:00 事務所や自宅で娘を見ながら事務仕事

パターン② 平日学校と放課後デイのある日(火・木)
7:45~8:15 登校付き添い
9:00~12:00 訪問や事務仕事
12:00~13:00 昼休み
13:00~17:00 事務仕事
18:00すぎ 娘・デイ帰宅の迎え(自宅前)

パターン③ 放課後デイのある長期休み(火・木)
9:00すぎ 娘・デイへの引き渡し(自宅前)
引き渡し後、訪問や事務仕事
12:00~13:00 昼休み
13:00~17:00 事務仕事
17:00すぎ 娘・デイ帰宅の迎え(自宅前)

パターン④ 放課後デイのない長期休み(月・水・金)
基本事務所に隣接する自宅で事務仕事。
電話でいつでもヘルパーさんからの連絡に対応できるようにしておく。
やむなく訪問があるときは、1時間くらい上の子に娘を見てもらってる状態で行く。



と、まあこんな感じ。
これプラス、学校の面談や用事など、子供に関わることがあると、

中抜けや休みを取って行かなくてはならない。
そこで遅れた事務仕事は夜に子供が寝た後やったりもしていた。
管理者やサ責として勉強を重ねれば重ねるほど、これって常勤職員としていいのかな?

っていう働き方だったと思う。(常勤の時間分は働いてる計算になるけれど)
だけど私があれほど反対していた、デイサービスを新しく始めることに夢中な旦那の親

(私の雇い主)の仕事上の助けは0ではなかったとはいえ、

娘との生活を両立させるだけには至らなかった。

仕事内容に関してだけど、訪問に関しては件数は多くないものの、

やはりパターン④のような状況だと、上の子への申し訳なさと、

娘を置いていく罪悪感が半端ない。
一口に事務仕事と言っても、介護事務だけでなく、

管理者として法令遵守しているかのチェック、ケアマネさんへの連絡、

役所へ提出する書類の作成、担当者会議(少なかったけど)、

介護計画書の作成、事業所内のミーティング、シフト調整と作成。
さらにデザインができる私は時々事業所の広告のデータ作成やパンフレット作成、

ホームページの作業もやっていた。

そんな生活はたったの一年で体にガタが来た。
久々に合う人、よく合う人、いろんな知人から「やせた? やつれた?」

と短期間で聞かれるようになった。
哀しいかな、その時特に体重は減ってはいない(笑)
そして、めったに体調を崩さない私が、年に2回扁桃腺を腫らし、

マイコプラズマ肺炎を患い、長期に渡る喉のつかえで耳鼻科を受診し「ストレスですね」と言われる…。

で、私の友達や知り合いってすごくいい人ばかりなんだよね。
その中のある人の言葉で私は変わった気がする。

「どうしてイズナちゃん一人でそんなに頑張ってるの?」

あー、そっかー、いつの間にか私何人分も頑張ってたんだー。
旦那の親が「もう大変で、忙しくて」なんて言ってるから、気がつかなかった。
いや、気づけよ、馬鹿か私。悪いのは私だわ。主に頭が。
そうだよね、可愛いけれどまだまだ手のかかる娘育てていて、

人の手を借りたいのはこっちなのに、なんで私、よそのご家庭の面倒見てるんだろう?
あと知ってた?人間って等しく一日24時間なんだってーーー!!!
アッハッハッハ。

ここでいよいよ、私は本気で辞めるために動き出した(真顔)
以前から旦那の親には「もう無理です。ついていけません(結構振り回されていたので)
 外で働いた方がよっぽど子供との時間も大切にできるし、楽になれます」と訴えていて、

いずれ外で働く了解をとっていた。
そして後任も決まり、完璧なマニュアルを作成した私は、

新しい職場への面接を受けに行くのだった…。

つづく