さよなら!アキモトくん!
6年間、お世話になった藤沢のオフィス(通称、秋本ビルのアキモトくん)とお別れした。
アキモトくんとの出会いは今思い出しても不思議で、ある日の朝、ふと天啓のように「移転」の2文字が降りてきたのがキッカケだった。
全く予定になかったし、その必要性もなかったのになぜか移転しなければ!という強い思いに駆られ、その日の内に不動産会社へ連絡をした。
物件は入った瞬間に「うーん。。」となることがほとんど。
でも、アキモトくんの場合は脳内に映像として未来の"今"が浮かんできて「ここだ!ここしかない!」と即決。
更にありがたいことにリノベーション可の物件だったので、自分たちでデザインして、自分たちの手で作り上げていった。
その結果、カプセルZの経営理念の「遊ビジネス」を体現した最高にお気に入りのオフィスになった。
プロジェクターやバーがあるオフィスは珍しくはないかもしれないけど、これだけ使い倒したケースは珍しいんじゃないかと思う。
週に一度は必ずといって良いほどオフィスで飲んで、バカな話からビジネスの話まで熱く語り合ったし、プロジェクターではワールドカップやWBCを観戦したりもした。
もはやオフィスというより、自分にとっては秘密基地そのもので、気の合う仲間と、何百という夜と、何千という日をこの場所で過ごした。
そんなたくさんの思い出と共に、このビルは取り壊され、そして新しく生まれ変わる。
退去する前に最後にスタッフみんなとアキモトくんとのお別れ会をした。
すでに退社したアルバイトさんたちも集まってくれた。
みんなが楽しそうにワイワイしている中で、1人で少し離れた所からオフィス全体を見回した。
サカイさんのデザイン能力の高さに気付かされたキッチン。
まだアルバイトだったフジモトさんが塗ってくれてた壁。
タケウチくんが酔い潰れたソファ。
全ての場所に思い入れがあり込み上げるものがあった。
出来れば、ずっとアキモトくんで働いていたかった。
けど、会社も人も成長するし、時間の流れと共に色んなことが変化していく。
そこには必ず出会いと別れが付きものだ。
今は、より高みを目指さないといけないステージ。
だから感傷的になるのは今日までと決めた。
ここに全ての思い出を残して、次は南青山に場所を移して「新章」をスタートさせる。
アキモトくん。
6年間本当にありがとうね。
ピカピカに生まれ変わったアキモトくんが今度はどんな人たちと、どんな時間を過ごすのかは分からないけど、お互いにこの先また何十年と続くであろう新しい物語を作っていこうね。