"人生に絶望し死を決意した売れない作家・御岳雄一郎は、謎の老人から「お前には使命がある」と告げられ同時に""成功の道""を授けられた。以後、御岳はある強烈なイメージに襲われるようになり、その空間へと導かれる。御岳の行く手には――飲む者に死も不老不死も与えるみず、大災害を引き起こす赤い石など超常物に寄生する邪神の徒が待ち受ける。これらの邪神は、紛れもなく人間の欲望が生み出した存在なのだ。「使命人」御岳の悲しくも凄絶な戦い!"
合ったこともない母、妹、見知らぬ町――冴木隆は大混乱に陥った。私立探偵の父・涼介の宿敵・粕谷を尾行中、突然銃撃を受けたきり途切れていた意識が回復すると、何もかもが激変していたのだ。不可解な事態を把握するため、隆は町の様子探り始めるが、町を統括している保安部に見つかり、本部に強制連行されてしまう。だが、そこで出会ったのは町の独裁者として君臨する粕谷の姿だった。身柄の釈放と引き換えに町をバニックに陥れている連続殺人犯を捜し出す契約を結ばされた隆は、脱出に向けて決死の作戦に乗り出すが・・・。
僕、冴木隆。都立フツー高校三年。涼介親父がやってくる探偵事務所のアルバイト探偵ってワケ。今回、内閣調査室副室長の島津さんから依頼された仕事は、来日する東南アジアの島国ライールの王女・ミオの護衛だった。でも、政情不安に加えて、高齢で病弱な国王チャウモット三世の王位継承をめぐって謀略渦巻くお国柄。政府筋に雇われた殺し屋の「ドリル」と「ヒューズ」が僕たちをねらって暗躍したかと思ったら、間隙をぬって「カマル教団」がミオを本国に連れ去ってしまった。愛するミオを追って、僕と親父はライールに飛んだ、のはいいんだけど・・・!?
都内のホテルで謎の男・神谷の死に直面した探偵・冴木涼介と隆親子。死の直前、赤ん坊の入った籠を渡された涼介と隆は、神谷の不自然な死に方とともに、赤ん坊の身許を探り始める。だが、次第に不穏な影が漂いだし、隆は右翼の大物・是蔵豪三に拉致されてしまう。遊園地で拷問を受け、訊問される隆だが、辛くもモサドのエージェントに救出される。一方、赤ん坊の許にも是蔵の部下やネオ・ナチの魔手が忍び寄り、赤ん坊もまた危機に晒されてしまう。赤ん坊を核として動く事件の構図を見た隆たちは、敢然と巨大なコネクションとの闘争に挑む――。
我が親父・冴木涼介は、六本木のサンタテレサアパートメントに事務所を構える私立探偵。だが僕・隆にとっては、女に弱く。ずぼらで頼りがいゼロのダメ親父。そんな親父だが、どういう訳か、かの有名な内閣調査室に知人がいて、その筋からの仕事依頼が時たまある。今回もその筋から地検特捜部の検事がやってきた。何やら政財界がらみの贈賄スキャンダルの証人が殺し屋に狙われ、その護衛役が我が所へ廻ってきたが・・・。
我が親父・冴木涼介は、六本木のサンタテレサアパートメントに事務所を構える私立探偵。ここまでは、きまってるんだけと、実際は、ずぼらで頼りがいゼロ、そのうえ女好きという、まったくの不良中年。アパートの大家さん・カフェテラス「麻呂宇」の圭子ママの特別待遇で健気に生きている僕・隆が、適度な不良高校生なのは仕方ない。そんな親父が密かに狙っている、僕の家庭教師・麻里さんが奇妙な事件の依頼主を連れてきた・・・。
浜田勇吉は東京生まれの東京育ち、生粋の東京者だ。27歳、ビジネスマンの彼が、出張先の大阪で、なんと新製品のサンプルの入っているアタッシュケースを不注意で盗まれてしまう。明日の会議に絶対に必要なサンプルだ! 残された時間は一晩だけ、土地勘もないこの街で、ひたすら坂田は走る。
私立探偵の緒方は、友人のデザイナー・野島と共に六本木に事務所を構えている。今の仕事は、与党の代議士・堀江の長女・みつきの行方を捜すことである。どうやら不動産会社社長の外岡の息子・秀志がみつきを連れ出したらしい。ある晩、秀志は舟木を伴って緒方の事務所を襲うが、その直後、刺殺体となって発見され、さらに舟木も自室で殺されていた・・・。
冷たい闇の底、目覚めた檻の中で、鮫島は孤独な闘いが始まった──。自殺した同僚・宮本の故郷での七回忌で、宮本の旧友・古山と出会った新宿署の刑事・鮫島に、麻薬取締官・寺澤の接触が。ある特殊な覚せい剤密輸ルートの件で古山を捜査中だという。深夜、寺澤の連絡を待つ鮫島に突然の襲撃、拉致監禁。無気味な巨漢の脅迫者の後、解放された鮫島。だが代わりに古山が監禁され、寺澤も行方不明に。理不尽な暴力で圧倒する巨悪な敵、警察すら頼れぬ見知らぬ街、底知れぬ力の影が交錯する最悪の状況下、鮫島の熱い怒りが弾ける。
史上最悪、最も凶暴な刑事コンビ・大浦と赤池──通称ウラとイケ。署内随一の乱暴者だ。しかしこの二人、弱い者が困っていると見過ごせず、ワルい奴らは見逃さない。不器用だが憎めない男たちだ。