オーストリア皇女マリーは、14歳にしてフランス王太子ルイ16世の元へ嫁ぐことになった。結婚生活に胸を膨らませていたが、待ち受けていたのは、上辺だけ取り繕ったベルサイユ宮殿の人々と、愛情のない夫婦生活。ルイは必要な事以外はマリーと口もきかず、同じベッドに寝ていても、指一本触れない。愛情深く育ったマリーだったが、悪意溢れる噂に傷つき、やがて贅沢なドレスやパーティーに心の安らぎを求めるようになる。

アントワネットというと、浪費家で傲慢な女王というイメージが強い。しかし、本作で描かれているのは、プライベート用に農場を作り、自然の中で子育てをした、愛情溢れる母親としての王妃である。監督のS・コッポラも「教科書に出てくるアントワネットを撮るつもりはなかった」と語っている。私たちが知っているアントワネットは、革命側が作り上げた虚像であり、有名な「パンがなければお菓子を食べればいい」という言葉も真実ではないようだ。誰も知らなかったアントワネットの真実に驚かされる。主演は、『スパイダーマン』のキルスティン・ダンスト。全編を彩るお菓子やドレスにうっとり。音楽もポップ。いわゆる歴史劇とは一線を画する

アメリカ沿岸救助隊に所属するレスキュー・スイマー、ベン・ランドール。数々の命を救った伝説的なスイマーだった彼だが、ある任務で相棒を目の前で失い、心に深い傷を負ってしまう。妻にも別れを告げられ、失意に沈むベン。そんな重い気持ちの彼は一時現場を離れ、レスキュー隊員を養成する学校・Aスクールに教官として赴任する事になった。そしてそこで元高校水泳チャンプの訓練生、ジェイク・フィッシャーと出会い…。

海難レスキューで危険な任務を担うレスキュー・スイマーを題材にした、熱いドラマ。ケビン・コスナー演じる伝説のレスキュー・スイマーと、アシュトン・カッチャー演じる新人レスキュー・スイマーの二人の関係を中心に、男と男の絆、命を救う事の意味、そして人命救助に命を懸ける男たちの姿を描いていく。ケビン・コスナーは伝説の男を渋みの増した演技で表現。一方のアシュトン・カッチャーは若々しく苛立ちを表に出した演技を見せてくれている。表面的には対照的な二人だが、心に刻まれた傷や想いは同質のもの。それゆえに互いを認め合うシーンや、ベンがジェイクを救出に向かうシーンでは、深い感動を味わう事ができるはずだ。

国の借金が800兆円に膨らみ破綻寸前の2007年、元カレの借金を背負わされ、母・真理子まで突然亡くして八方塞がりの真弓を、財務省官僚の下川路が訪ねる。実は真理子は死んでおらず、諸悪の根源であるバブル崩壊を阻止すべく1990年にタイムスリップしたまま行方不明になっていると言う。17年前に戻って真理子を探してほしいと頼まれた真弓が乗り込むタイムマシンは、なんと古びたドラム式洗濯機だった!

バブルは必ず崩壊する。しかし、もっと別のやり方があったはず。ならば、もう一つの未来を選択するために過去に戻ってやり直そうというのが、『メッセンジャー』以来8年ぶりに帰ってきた、このホイチョイ・ムービーだ。札びら切ってなんぼの世の中はこの上なく下品であり、強烈なしっぺ返しがすぐそこに待っていることなど微塵も考えなかった馬鹿騒ぎのつけは大きいが、笑いはとれる。ワンレン、ボディコン、極太眉に、お立ち台も、今となってはギャグでしかない。まさにバブルの中心にいた馬場康夫監督とホイチョイ・プロダクションズの自戒と悔恨と懐旧の心が込められているかのような1990年へのタイムスリップなのだ。

81年、サンフランシスコ。5歳の息子クリストファーを何より大切に思うクリス・ガードナーは、新型医療機器を病院に売り込む日々。しかし大量に買い込んだ機器は滅多に売れず、家賃も払えない生活が続いていた。そんなある日、彼は高級車から降りた男に成功の秘訣を尋ねたことをきっかけに、証券会社の養成コースに通うことを決意する。受講者に選ばれるように、クリスは人事課長のトゥイッスルへ自己アピールするのだが…。

作品に登場するクリス・ガードナーは、シカゴなどに会社を構える実在の人物で、いわゆる“勝ち組”の人間。しかし一時は住む家を失い、息子と共にホームレス生活をするほどの極貧にあえいでいた。この『幸せのちから』は、そんなクリス・ガードナーの足跡を基に描かれた真実のドラマだ。とはいえ、単に成功を描いたアメリカン・ドリーム物語ではない。むしろ重きを置かれているのは、息子を想う父の愛情。息子を守ろうとする想いこそが、成功への原動力となるのだ。そんな父親をウィル・スミスが真摯な演技で表現。息子クリストファーを演じたウィル・スミスの実子、ジェイデン・スミスとの自然なやりとりが、作品にリアリティを与えている。

戦乱の世で天下統一の野望を抱く武将・醍醐景光は四十八体の魔物から強大な力を与えられるが、その見返りに生まれくる我が子を捧げた。やがて体の四十八ヶ所を奪われて生まれた赤子は捨てられ、呪医師・寿海の秘術によって救われる。身を守るため左腕に仕込まれた妖刀と同じ百鬼丸と名付けられた子どもは成長し、魔物を一匹倒すごとに体の部位が1つずつ戻る定めなのだと知る。魔物退治の旅に出た百鬼丸は野盗・どろろと出会う…。

百鬼丸もどろろも、戦の絶えない非情な世界で生き延びるためにやむを得ず仮の姿でいることを余儀なくされている。奪われた体の四十八ヶ所を取り戻すまで、あるいは本当の男に出会うまで本来の自分自身にはなれないのだ。巨匠・手塚治虫の原作漫画の世界を映像化するために、ニュージーランド・ロケを敢行して誕生したこのスペクタクルな活劇は、次々に襲いかかる魑魅魍魎も、妻夫木聡扮する百鬼丸が体の部位を再生させる毎に悶え苦しむ様も巧みに活写し、さらにスピード感溢れるアクションで魅せる。『HERO』『LOVERS』の辣腕チン・シウトンのアクション指導の下、全身でどろろを演じた柴咲コウの役者魂に拍手を。

父・バートンと共にスタントライダーをしていたジョニー。だが、ある日、父親が癌に冒されていることを知る。ショックを受けるジョニー。そんな彼の前に悪魔メフィストが現れた。ジョニーはメフィストと契約し、自分の魂と引き換えに父親を助けるが、結局事故で死んでしまった。メフィストは癌こそ治したが、事故でバートンを殺したのだ。そしてメフィストは「お前が必要になったらまた現れる」と言い残して姿を消した…。

マーベル・コミックスが誇る人気キャラクターを映画化。悪魔との契約によりモンスターとなった男の苦悩と決意を、ラブ・ストーリーを交えながら描いていく。主演は自らもコミック好きとして知られるニコラス・ケイジ。コミック・キャラクターは初の挑戦となるが、ゴーストライダーとなってしまった自分自身や過去のあやまちに苦悩する男を、ユーモアを交えつつ好演。ヒロイン役のエヴァ・メンデスもキリリとした表情を見せてくれている。注目は悪魔メフィスト役のピーター・フォンダ。バイクにこそ乗らないものの、その傍らにたたずむ姿は、『イージー・ライダー』を知るファンにとって嬉しいものとなるはずだ。

1962年デトロイト。エフィー、ローレル、ディーナのコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。そんな彼女たちを、カーティスという男が目を付けた。やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリーのバックコーラスを務めることに。そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。

R&Bの魅力を余すところなく詰め込んだミュージカル映画。『シカゴ』の脚本家、ビル・コンドンが監督し、本年度(06年)の映画賞レースでも各賞を総なめにし、アカデミー賞も最多8部門にノミネートされた。主演には、ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェイミー・フォックスと、今考えられるこの上ない豪華なキャストが勢ぞろい。共演者からの影響でか、エンターティナー、エディー・マーフィが、「これでもか」というくらい熱い歌と演技を魅せつけており、ほとばしる情熱に身震いがするほど。そして、新ゴッド姉ちゃん、ジェニファー・ハドソンの筆舌に尽くしがたいド迫力!是非、劇場の大スピーカーで堪能して下さい。

部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。ボルジギン族の長の妻ホエルンが出産。テムジンと名付けられたその子こそ、後のチンギス・ハーンである。14歳になったテムジン。父親を対立する部族に殺害されると、母親が敵から略奪された身である事を理由に、部下たちから見捨てられてしまう。やがて青年に成長したテムジンはリーダーとしてのカリスマ性を発揮。そしてホルテを妻に迎え、次第に勢力を拡大するのだった。

長期にわたるモンゴル・ロケを敢行した、角川春樹製作による歴史超大作。12世紀から13世紀にかけて、西はペルシャ湾にいたる広大な帝国を築き上げた英雄チンギス・ハーンの“ひとりの男”としてその数奇な運命を追った壮大な物語だ。夫婦、親子の愛と憎しみのストーリー、そして部族内での権謀術数など、幾重にも積み重なっていくエピソードは見応え十分。反町隆史や松山ケンイチなどの男気溢れる演技に、目頭を熱くする事だろう。さらに言えば、本作のもうひとつの主役は何と言っても美しいモンゴルの風景。どこまでも続く平原に、数千、いや数万の部下らを一堂に会させた即位式のシーンは見事という他ない。

かつて水の惑星マロン星から地球侵略にやって来たマロン星人の末裔、メール王子と従者のマール。長い年月の間に2人きりになってしまったメールとマールは、プリンセスを迎えて自分たちの世界を建て直そうと決意する。彼らがプリンセス候補に選んだのは、ケロロ小隊のへっぽこ隊長ケロロ軍曹が居候する日向家の長女、夏美だった!深海にある秘密の王国にさらわれてしまう夏美。その日から、ケロロたちの夏美救出大作戦が始まった。(超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!)

ギロロがこっそり持ち出してきたケロボールに吸い込まれてしまったケロロ、ギロロ、ゼロロ、プルル。中はアスレチックゲームのような迷路空間になっていた。どこまで行っても出口が見つからない!さすがのケロロも泣き出したとき、通りがかりの見知らぬケロン人の子供がボールを拾い上げる。なんとそれは、幼い頃のクルルだった!ケロロとクルルの思いがけない出会い、そしてクルルの体が黄色い理由が明かされる!(ちびケロケロボールのひみつ!?)(作品資料より)

グランドラインをアラバスタ王国に向かって突き進む、ゴーイング・メリー号。そこには、アラバスタ王国の王女ビビもいた砂漠の国といわれるアラバスタは、悪の秘密組結社の暗躍により崩壊の危機に直面。王女ビビは組織の正体を暴くため、2年前に国を出たが、やがて諸悪の根源が、国の英雄・クロコダイルだと知る。そして今、ルフィらルフィ海賊団という心強い仲間を得たビビは、父親でもある国王コブラと国の人々を救うため、いざアラバスタへ!その頃アラバスタでは、クロコダイルの陰謀により、国王軍と反乱軍の全面戦争が始まろうとしていた…。

発行部数300万部を誇る「週刊少年ジャンプ」で連続人気No1、来年連載10周年を迎える「ワンピース」。35巻目にして累計発行部数1億部を突破したコミックスは、今なおコミックス史上最高の初版発行部数記録を保持。放映7年目を迎えたTVシリーズも海外進出を果たして話題騒然!そんなロングラン人気の麦わらの一味の映画シリーズが来春、原作を引っさげて劇場にやってくる!!待望の第8作目は、原作ファンの圧倒的な支持を得る“アラバスタ編”。ルフィたちとアラバスタ王国の王女ビビとの心揺さぶるあの感動&名シーンが、ド迫力の映像となってスクリーンに映し出されるッ!涙なしでは観られない名編、『ワンピース』の映画史にその名を刻む映画最新作に、乞うご期待!!(作品資料より)