4年前ふと、よしもとばななの本が読みたくなり

書店、図書館と色々見て回ったのだが

どの本を選んだらよいのか分からず

そのままになっていた。

 

 

程なくして父親が亡くなり、

そしてその1か月後

 

夫の母から よしもとばななの

【アルゼンチンババア】

の本を手渡された。

 

 

 

姑と、本の話はもちろん

よしもとばなな の話題など勿論

出た事はなく、

ただただビックリの私。

どうして私がよしもとばななの本を

探している事をしっていたんだろう・・・。

ドキドキしながら本をうけとった。

 

 

 

 

本はすぐ読まず、10日くらいして

子どもたちが寝静まった深夜に

開けてみた。

 

 

 

 

一人っ子の主人公の女の子が

1人で母の死に立ち会って

【うまくいえないが、何か大きな贈り物を

もらったのだと思う。】と。

 

4ページ目にいきなりこのくだりが・・・

 

 

 

ちょうど1か月前に同じく一人娘の

私も1人で父親の死に立ち会ったばかり。

 

経験してみた結果、

それまで抱いていた

【親の死】に対する

喪失感や絶望感をはるかに超える

大きな贈り物を、私も

もらった気持ちになっていたので

とにかく読みながら心臓がバクバクした。

 

 

 

奇しくもその本を読んだのは私の

誕生日。

子どもたちの寝息を聞きながら

薄暗い部屋で

ぶわーーーーーっ

と涙あふれる。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

そして

お父さんありがとう

と何十回も言った。

そして、いっぱいいっぱい泣いた。

 

わたし、悲しむ事、泣く事、我慢していたの

かもしれない。

もっと泣いて出していいんだよー

この本と、夫の家族にそう言われている

気がした。

 

 

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そして、そのアルゼンチンババアは今もまだ

私の手元にある。

結局は貸してもらったのか?頂いたのか?

分からないけれど。

返すつもりはない 笑

だって間違いなく私の為の本なのだから。

 

 

 

 

この本が私の手元にくるまでの

プロセスや、その時の状況など

全てにおいて

【スピリチュアル】とか

【引き寄せ】

というコトバでは収まらないくらいに今でも

私の中ではとても不思議で、神秘的な物語。

 

 

 

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絵・奈良美智

 

 

夫の姉はいわゆる

【ジャケ買い】をよくする人です。

姉のセンスは私も大好きで。

この本も、姉が奈良さんのイラストに

惹かれて買ったような事を聞きました。

 

 

 

辛い時にそっと本を手渡してくれた

母と姉。

 

 

 

 

そう言えば、本を読んだ感想や

お礼をまだ何も言ってなかったなー。

4年も経ってるけど。

 

 

 

母と姉に

【ありがとう】の言葉を伝えたい。

 

 

 

 

 

 

麻央さんの死を通して

思い出した

【アルゼンチンババア】とたくさんの気持ち