勝手に忘れてしまうことの怖さ | ユーコ memorandum wonderland---*

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見える景色が変わった。いる場所は同じなのに。

それがいい。

何ができるか、より、今いる場所で、何で最高に笑えるか。

先日自分も気仙沼で参加させてもらった「いのちの灯火プロジェクト」。

あたしは本当に短期での参加でしたが、
被災地で長期支援を続けている監督の報告会へ行ってきました。


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初めに、



強烈

戦地

目にしみるような臭い



この三つで被災地を表現した監督。


祭りの自粛が相次いだこの時期に
監督は「心の区切り」「鎮魂の儀式」をみんなで共有すべく
祭りを作りに乗り込んだ。
(※他にも様々な活動をしています)



あの大津波から生き残った人。
最初はただひたすらに、「生きること」に必死だった

そこから、

生き抜くにつれ、“ 矛盾 ”を感じ始めていく

そして時間が経つにつれ、
奪う、盗む、裏切る。

「自分の車からガソリンが抜かれていた」なんて話は本当にたくさん耳にした話だったそう。

そして、そういう人間を目の当たりにし、
人を信じられなくなった



監督が現地に入る前、現地にいる友人と電話した際、

“俺は狂ってるよ”と友人が口にしていたのだそう。

暗闇
裏切り
人間の望欲


あたしが行った時にお世話になった方も話してた。
『女性の死体が電柱に引っかかって三日間そのままだった。道中は死体だらけで自分たちも、感覚が麻痺した』って。





リアル




そんな序章で迎えた報告会。



生の声を肌で感じることの大切さや、
今や過去のこととして扱われてしまうこの「慣れ」への怖さ。


人間は忘れないと生きていけない。
でも忘れてはいけないことがある。


監督から、貴重な生の声をもらいました。




その中で、最も自分の中に残った言葉が、


被災者の方たちが、一番傷を負ったことは、

『人を信用できなくなったこと』

だったと。


衝撃的でした。



そして、長期で一緒に歩いてきた監督に対し、現地の方は

『何もしてくれなくたっていい。信じられる人がいてくれることが嬉しい』

と言ったそう。


想像したらすごく怖い。
今自分の周りの人間を誰も信用することができない辛さは、
きっと生きる気持ちさえ削いで何も残らないと思う。

あたしたちは、当たり前に生きてるけど、
誰かを信じられるから、生きられているんだと思う。

それがきっと強さ。


和平が乱れれば一見、人々は一致団結するのかと思える。
でも現実は、生き方の違いが露骨に表れる。

メディアには映されていない真実は、日本のマナーの良さでも冷静さでもなく、
そこらで起きる盗難、半狂乱になる人間、奪い合い、裏切り合う人間の様。

和平が崩れれば、敵が生まれる。

戦地を思わせた、と。







これからの時期の動きは
失業保険が切れ、被災地での生活は困窮を極め、
生きるために家族連れで他県へ行く人が増えるだろう。

またあと数ヶ月すれば、
アメリカの西海岸へ震災で海に飲まれたあらゆるものが流れ着き、
またその半年後には、ハワイに大量のものが流れ着く。

その頃に、世界中から様々な批難が必ず出てくる。


その時、日本にはどんなことが降りかかってくるのか。




「風化」することの怖さ。

勝手に忘れてしまうことの怖さ。



宮崎の口蹄疫はもう取り上げられることもなく、過去のことになり、
今やもう、解決済みだと勝手に思い込む。
自分もその一人だった。

しかしその痛手は今でも続いていて、
農家の4割はあれ以来、農家をしていない現実を、知りました。



監督は宮崎出身で、口蹄疫の時に「風化」の恐ろしさを痛感して、
痛みを受けたからこそ、すぐに支援に立ちあがった一人でした。


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そしてもうひとつ印象的だったのが、

『ありがとう』って言葉を被災地の方たちが使う時、

何か支援をした時はもちろんだけど、
それ以上に出会えたことに感謝した時だった聞きました。



大切なのは、コミュニティの濃さ。厚さ。深さ。
なんだな、


やっぱり人は、人との繋がりで生きてる。

手を繋げばなんだってできるけど、
誰とも手を繋げなきゃ、生きてる価値さえ感じられなくなる。


って感じた。



『忘れてないよ、見てるよ!!』
これが被災を受けた方の一番の喜び、なのだそう。


人が生きることの根源なんだって思った。

誰かがいてくれなきゃ、自分の存在感さえ感じられなくなるもんね。
存在感も感じられなきゃ、死んだまま息してる感覚。




あたしたちがするべきことは、

ずっと忘れないでいること
気持ちのよりどころを見つけておくこと

そして起きたことを、残すこと。


それぞれに、それぞれができる形で、忘れないでいること。



こうしてみんなで考えることで、
鎮魂に繋がるって、参加された一人が言っていました。

本当にそうだと思う。



今後「いのちの灯火プロジェクト」は全国に広がっていきます。
共に広げていきませんか?

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今回参加できて、本当に良かった
花堂監督にも、れんちゃんにも母にも本当に感謝です。



自分自身、実際この目で見てきたのに、どこかもう普通の生活をして、
忘れていきそうな感覚がを感じてた。



今後、10年、20年ってずっと支援は必要であることは明らかなのに、
忘れていく怖さ。
当たり前の生活に慣れてしまう怖さ。


だからこそ、こやってみんなで再確認しながら、


少しずつでも、発信すること、
動くことを、やめたくないって、改めて思った。


そして今まで以上に、自分の大切な人を、もっと大切にしようって思う。



コミュニティを濃くすることを念頭に。

あたしにできること。

巻き込んで、しよう。