昨日電車のなかで久々に貧血を起こしました。
栄養は普通に摂っているので、たぶん久々の睡眠不足が原因。
貧血って、けっこう苦しいんですよ。ただ目まいするだけじゃないんですよ。
数年前、高校に通う電車での貧血は特にひどかった。
ドア付近で窓の外をぼ~っと見ていたんです。
ふと、息苦しさを覚えました。マフラーを下げて深呼吸しようとするんですが、肺が縮んだみたいに十分に空気を吸い込めない。
この時点でパニック起こしそうだったんですが、周りにいる人の目を気にして平静を装いました。
まだ降りる終点の駅まで三十分はある。座ればマシになるかもしれないけれど、空いている席はない。
落ち着いて息をしようと試みているうち、突然身体がかーっと暑くなり、全身からがばーっと汗をかきました。次いで、吐き気の襲来。少しでも呼吸を乱すとげろげろーっと出てきそうです(お食事中の方、おやつ中の方、ごめんなさい)。浅く短い息を意識して繰り返す。
まだ着かない。
吐き気と呼吸をコントロールして、しきりに軸足を変えて手すりにもたれ窓の外の景色に集中しようとする。
まだまだ着かない。
その場にしゃがみ込んでしまいたいけれど、周囲はすでに満員状態。隣はOL風のお姉さん。絶対吐きかけるわけにはいかない。
そして。
着いた。
反対側のドアが開く。人々がほどけるようにぞろぞろと出ていく。
一秒一秒が気の遠くなるほど遅く感じるとはこのことだ。
横にいたお姉さんが離れる。
やっと、と気が抜けた瞬間、床が目の前に迫りました。
卒倒するときって、漫画の表現のように、本当に写真みたいに床がばん、と印象に残るんですよ。実際は倒れるまで他の景色も見ているはずなんですが、覚えているのは床だけ。ピンクっぽい色の床、滑り止めのでこぼことその間に溜まった黒い汚れ、今でも思い出せます。
うしろに倒れていたら天井の細部に詳しくなってたんですかね。
で、気づくと話し声が聞こえました。「どうする?」と相談する声。それから少しして肩を揺すられました。「お客さん、大丈夫ですか?」
ああ、誰かが駅員さんを呼んでくれたのね、と目を開けて顔を上げる。
ここで、横に倒れていることに少し驚きました。意識失いかけていたのに、どうやら床に顔面をぶつける間際に自分で横倒れに変更したらしいのです。
もう電車のなかは折り返しの方向に向かう人々がちらほら乗っている。
気を失っていた時間はそんなに長くなかったけれど、ほったらかしにされた時間は長い。でもここはそういう土地柄なんだよな。私もホームレスの人が道に大の字に倒れていたとき、他の人同様側を通り過ぎただけだったものな。
駅員さんに腕を支えられて電車を降りました。降りるとき、他の学校の女子高生二人組が私が倒れていた付近からこちらを見ているのに気付き、ありがとうを言いたかったけれど、タイミングを逃してしまいました。
電車に乗ろうとする大勢の人々を逆流して歩くうち、涙が流れました。
死ぬかと思った。たかが貧血ですが、でもそのときは死が身近に迫った気がして、その後駅長室から親に電話をかけたときも涙声でした。
なのに。少し休ませてもらってから学校に着くと、駅員さんから連絡を受けた担任の先生が、「倒れたんだって?」とヘラヘラ笑いながら訊くんです。
まあどうせ貧血ですよ。ありふれた病ですよ。
でもね、まじで苦しかったんですよ。なんで笑ってるん…
その先生のこと嫌いになりました。
そんなわけで長くなりましたが、みなさん貧血には気をつけましょう。
テレビCMでもやってましたけど、線路に倒れでもしたらシャレにならないです。
よく食べ、よく眠る。
そして、具合の悪そうな人がいたら進んで助けてあげましょうね。
よくなめ、
合体。
容器に残ったヨーグルトは犬にあげましょう。