社会人になってからは、1人もいない。
利害関係とは無縁の世界で、ただただ馬鹿な話ばっかしてた。
俺の無茶なボケにツッコミを入れて。
何の得も無いのに。
ギャラでも払ってやれば良かったな。
高校の時、俺が勉強しなくていつも学校に呼び出し食らうもんで、母親は「学校に行く意味あるか?」と俺に聞いた。
俺は「学校があるから友達と過ごせる。今はその時間が大切やねん」と。
そんな感じの返答をした。
確かに。あの時間があったから、今の俺がいる。
あんな時間は二度と来ないであろう、貴重な時間。
親友がいて、
何の遠慮もなく、
何でも話して、
いつも一緒で。
あっちは大学で、こっちは専門学校。
彼女が出来て、それぞれの生活もあって。
社会に出てからは、もう、なおさら。
疎遠になった。
連絡したのは、十数年ぶり。
返信をくれたのは、親友の弟。
連絡をした翌日、亡くなったらしい。
酒好き、タバコ好きがたたって、心筋梗塞だったと言う。
夜中まで飲んだ。
次の日は舞台の小屋入り。
それは何とかなる。
相変わらず酒好きやったんやろ?
なら、今日くらい夜中まで俺も飲むさ。
もっと早く連絡したら良かった。
大人になった今、一回一緒に飲みたかった。
というか、昔みたいにカラオケ行って、アホみたいにはしゃぎたかってん。
それは結構前から思ってたのになぁ。
思ってたのになぁ。
後悔じゃない。後悔は無い。
ただ、酒を飲んだんです。夜中まで。