その先へ ―― 失恋ショコラティエ 最終回 | 松本潤を言葉で     〈 嵐 〉
 サエコさんは俺と一緒にいてくれるんだろうか
俺はそれを望んでるんだろうか
爽太がサエコとの時間に充実感を持ってないことに、うれしい気持ちになる。
サエコ
「約束だよ」
爽太
「うん。約束。」
「結婚」って「約束」のイメージがある。この人と約束しました、っていう。その内容がどんなことであれ、ただ、約束。
サエコは爽太と結婚したいわけじゃないからそういうんじゃないけど、でも、どんな約束もしてくれない。
約束してくれない女性が約束を求めてる。
理不尽な人だ。
えれなは戦った。振った。
ここ満足!
六道さんそういえば知らなかったんだよね。
最終回までよくもった(笑)
六道さんの妄想の中まで薫子は笑えるな。いびき(笑)
六道
「おーぅ?井上って誰だよ!」
いきなり男な六道さん(笑)
もっともっと出てきてほしいキャラでした。
薫子がサエコに緩くなってくるのはしょうがないんですね。
今こそ言ってくれ!って何度も思いました。
薫子がサエコに影響受けるのはわかる。でも感化されつつも馴れ合わない距離にいてほしかった。それでこそ面白い二人だと思うんですよね。ただサエコペースにのせられたショッピング中の薫子はやっぱり面白いし、サエコの言葉も面白い。
サエコ
「結婚するってお互い相手の悪いところを受け止めたり、その人の吐く毒を浴びたりしなきゃいけないことなのかなって今は思いますね」
愚痴と毒って私の中ではココっていうラインがあやふやながらあるのですが、サエコはその毒をまんま浴びる気でいるんだなあ。どうして彼女はニコニコ笑いながらも、常に諦めが見えるんでしょう。母親のスタンスが自然と受け継がれているのか。あの家出が抵抗だったはずなのに、だからって話が進んだようにも見えない。抵抗もするんだっていうアピールのみに終わった気がします。妊娠があったからだけじゃない気がする
サエコのチョコバー爽太への「頑張ってね」は怖い。
私には頭がぐるぐる回ってまさに(@_@)こういう顔になった。
自分への気持ちを知ってても、それが爽太本人の仕事のためだけであるかのように言えちゃうのか。
病院。
悪い予感を確かめるみたいに話を聞いてる爽太が切ない。 ふたりで暮らす話を始める爽太が切ない。
もう気付いてるはず。サエコが全然同調してなくて話が素通りしてる。でも押す、押せるだけ押す。押すのをやめる恐怖の方が勝って押し続けてる顔がたまらない。そしてサエコに響いてないのを確認する顔も。
サエコにとって爽太はまさにチョコだった。自分を癒してくれるもの。幸せな気分にさせてくれるもの。ちょっと傷が大きくなったから、その本元にかけこんだ。喉が渇いたからコップの水より源泉に駆け寄った。
サエコ
「爽太くんだって同じでしょ」
爽太
「 ―― え ―― 」
この声がたまらない。
サエコ
「いつまでも幻想の中では生きられないよ」
そっか。ここでものすごく納得がいきました。
幻想でよかった爽太と幻想じゃダメなサエコ。最初から爽太は幻想だ妄想だ妖精さんだと言ってた。オリヴィエや薫子に指摘されて、わかっていると言った。わかってその道を選んでた。じゃあしょうがないと思って見てた。
うっかりしてました。それはサエコも承知の話なわけじゃなかった。「夫」に妖精さんとして愛されることを望んでたわけじゃなかった。結婚式前の打ち合わせ訪問で行動に出ずキッチンの妄想の世界でにやけてた爽太に、この人は同じ世界を生きていない人っていう烙印を押したんだろうな。いや爽太が手を出さないのはまったくもって「それが普通」な話なんだけどね。
サエコだって、あなたの手の内は知ってるよ、でも面白いよって言われるマジシャンのような気持ちになるだろう。
当り前のことなのに、やっとはっきり言葉にされて、すとんと腑に落ちた気がする。
 あの時俺はサエコさんを手に入れたんじゃない
失ったんだ
サエコさんは生身じゃいけない人だったんだね。
軽く2cmぐらい宙に浮いてる人だった。ヘリウムの入った風船みたいに。それを抱きしめて胸の中におさめようとして、ひたすら抱きとめるのに腕の疲れる人間になった。
薫子と話してるサエコを見て思ったのは、サエコの話は全然終わってもないんだなということ。何も解決してない。うまくいきそうだとも思わない。きっとここで終えられてしまうサエコの話は、この失恋ショコラティエの脇にあるんだなということでした。当然か。原作ではどうにかなるんでしょうか。それともドラマでの、あの旦那さんといていい時もあると思える彼女ならあのままでいいのかもしれない。復縁後のわだかまりすら無視できるかのようなあの夫婦が、あのまま続いていくことこそまさに「サエコ」なのかもしれない。それはサエコが逃避とずっと付き合うことにしたことを意味してしまうけども。
妄想も逃避も使いよう。ただ私とはそれで補えるレベルの認識がサエコとはかけ離れてるってことなんだろう。
ショコラの海は思わぬ浅瀬で落ちた背を打った。
ここから再起しようとする爽太は「サエコさんがカレーが好きだったら、俺きっとカレー屋になってたよ」とは言わない。
チョコレートが絶対の存在になった。
そのチョコレートこそを見たいと思う。
最終回で見たかった。その気持ちで色々考えてしまいます(笑)
でも松本潤の語るスタッフの話を目にすると、本当にそれを期待してしまう関わり方をしてるんですね。ちょっと惚れた。
「元気でね。」
二度と会えないサエコへの言葉の響き。見送る表情。
胸に迫るのに見てる私は泣かなかった。それでいいと心の底から思えたから納得できた。でもずっと見てると爽太の気持ちがひたひたしみてきて泣いてしまいそうになる。
えれなの笑顔見てると、えれなENDを望んでもいなかったのに彼女を抱きしめてほしくなる。なぜなんだろうな。ぎゅーって抱きしめてほしい。どうして意味が必要なんだろう。いやいや違うと思いながら、なぜかぎゅっとしててほしいふたりだった。不思議な感覚。子犬が二匹いたら、別々に遊んでないで追っかけっこしたらいいじゃないかって思うような。
ランウェイで去り際に見せた笑顔がものすごく綺麗でした。
爽太は恋を失うどころか、まだショコラティエのインスピレーションも失ったまま。最後の作品は納得のいかないチョコバーだった。実は初回のパリ行前より悲惨だ。
でも笑ってる。
チョコレートを通じてサエコにつながっていた爽太はサエコを断ち切って、別れることで、水泳のターンみたいに離れることで先へ自分を進めようとしてる。そのキック分の情熱は思い出した。
ありがとう頑張る、綺麗な言葉で終わるのがこのふたりらしい。不倫っていうドロドロ中のドロドロでありながら現実味のなかったふたり。だって爽太の妄想の世界サエコが実体飛び入り参加してたんだもんね。罪悪感はいろんな状況で薄められて、収められてしまった。
爽太にはもっと匂いのある恋愛をしてほしい。
その爽太のチョコレートが食べてみたい。いやその前のも食べてないけど。
爽太はそのショコラが会えないサエコに届くことを望むかな。振り返らずとは言っても、自分の成長に必要だった彼女を懐かしむように思い出すかな。そうやってしっかりと過去になってればいい。
いつが失恋だったんだろう。長い長い失恋だった。失恋って「出来事」なのか「状態」なのかわからなくなるくらいだった。
どのタイミングで動き出してたらどうなったんだろう。
爽太にとってサエコはただの幻想だったとサエコは言った。爽太は「ショコラのためのサエコ」と決別した。
実はここにはまだ違和感があります。最初からの爽太の発言とのズレを感じる。これは未完の原作を終わらせなければいけない時の、作者が別人に変わってしまった時のズレ。
原作者の向かうところも知りたい。すごく気になります。
ドラマのパリ行き、#10の使い方は面白いなと思ったんですよね。予告でえええード定番すぎると思ってたら、しっかりオーディションに落とされて、「そういうんじゃないんだよ」的な。それがまさかの最終回で正攻法の使用法、まあ気が抜けちゃいましたけどね(^_^;)
でもこれも、失恋→渡仏のルートをまったく違うものにする爽太の選択と思えば納得。 ―― やっぱり面白そうなんですよね、これから爽太がどうなるのか、爽太の作るショコラがどうなるのか。誰もが簡単に思いつけるものじゃない気がする。私の想像力は及ばなかったので最終回で見たかった。
面白いドラマだった。
語るに事欠かないドラマでした。
「こういうのが見たかった」っていうのをたくさん見せてもらいました。
キャストの個性豊かな演技、面白い台詞、テンポのいい演出、言葉の闘い、切ない音楽、綺麗と熱兼ね備えたラブシーン。句点はそれが締めだからじゃないぞ。何度もリピート、話して考えて発見して考え直して。盛り上がるドラマだった。
キャスト、スタッフの皆さんありがとう。
松本潤。
好みのタイプじゃない、ひょろいって思ってたらあっという間に男になった。好みの体型になってきた!って喜んでたらそんなレベルじゃなかった。
どんどん面白い演技者になってきた。そう思ってたらまだその先があった。ファンの欲張りが過ぎるのも考えものだと思ってたらそれを超えてきて驚かされて、笑わされて泣かされて。あれ?って変化にドキドキする。安心の才ににやっとする。
こんな挑戦的な役を演じてくれてありがとう。
すごく楽しい3ヶ月だった。