みしって揺れた気がした ―― 失恋ショコラティエ #06 | 松本潤を言葉で     〈 嵐 〉

『そうかな。サエコさんに子供ができたら俺諦めんのかな

ていうか俺、なんで諦めてないんだろ』


結婚式が第1回。

きっとみんなが思ったことなんだけど、私は「そういう話だ」と思ってあまり気に留めてなかった気がする。

でも「こんな女の結婚生活が平穏に続くわけないんだ」と、結婚のその先を見てるのかと思いきややっとスタート地点に立ったみたい。

そこの覚悟がいまいちわからない。

ただ、ついに来た!って感覚にワクワクする。


爽太
『今もずっと妖精さんのまんまだ』

第1話のオリヴィエを思い出す。

夢見過ぎじゃない?って問いがやっとここに降りてきた。




「えれなが失恋したから」

この声。

よく考えたらあたしは大丈夫だよって抱きしめてくれるえれなに謝らなきゃいけないとこじゃないだろうか。

今爽太はえれなに同情してるというより自分を投影してる。


『頭の中をいっぱいに満たしていたものを手放して空っぽになるのが怖かったんだ

俺 とっくに失恋してた とっくの昔に失恋してたよ

それでも離れらんなかったんだ

自分が 自分から

もうずっと前に

あの雪の夜からサエコさんはファンタジーで

でもそれが俺のすべてで

ただその物語を続けるために恋をしていたんだ

ずっとひとりで

それはただ 俺のために』


爽太は受け入れられなくても想い続ける強さと、想いを断つことができない弱さがピッタリ同時進行してる人なんだね。



薫子との仲直り。


爽太
「好きな人の口からああいう言葉、聞きたくなかったんだよね」

「そこ?」っていうのが第一印象。

じゃなくて言われてる内容がどう響いたとか!そういう話は!って。

爽太が好きな人じゃない人から言われても考えてほしいんだけどなあ。

そして恐ろしいまでにスルーされまくる薫子さんの想い(T_T)

爽太
「人って必ず何かに気付かせてくれるからさ」

身に染みる台詞。

面倒くさがりの私には響きます。

(でも薫子の想いには気付かないわけね。)

爽太ってものすごい開けっぴろげ。

みんなの前で失恋の宣言した時も、けじめがつくからと言ってたけど、そうじゃなくても自分の恋を両手広げて見せてる感じ。

誰もが知ってるぐらいオープンにしてる。

自分の体裁を取り繕うことがないんだろうな。

ものすごく対極にいるからこそ、私には理解できない部分と憧れとが入り混じる。

モロに見せられてる妹はけっこう辛いんじゃないだろうか。

心配になるよね。

自分のことよりハラハラしそう。

みんなの前で「薫子さんに悪く言われた」って言うのも結構ダメだよね(笑)

そしてえれなへの思いを語りだす。

薫子さんへの感謝を語る。

Oh, 無意識の刀ブン回し!

これはもういっそ薫子がドMなんだと思った方がよさげなぐらい。

薫子
「もしそうだとしてもあたしは何もしない。
時間を戻してやり直せたとしてもあたしは絶対何もしない」

この台詞が好きです。

すごくよくわかります。

そういうものです。


「またのご来店お待ちしています」でサエコをへこませる。


ユカリンが一番の件、きみはペット「君が一番って言うのはセカンドがいる時」(だったかな)って言葉を思い出す。

喜んでるユカリンとその友達の気持ちがわかんなかった。

競争ならそのうちまた下がることもあるのにな。

爽太
「いいね。いい感じに 重たいね」

後で読んだ原作、ここの印象が少し違います。


爽太
「自虐スパイラルだね」

この言い方好きだ。


セフレ関係の終わりを告げるのはいいと思う。

でもなんでそこで失恋しようとしてることを言うかな?!

「待ってて」って言ったらダメだってことはわかってるんだよね。

見ながら心の中で「ギリセーフ!ギリ、ギリで!」と叫ぶ私。

だったらなんで今言ってることもアウトだってわかんないかな!!

(ギリセーフじゃないな(笑))

「今は言えないけど」って言ってるなそれ!

薄皮一枚のところまでヒント出しまくってそれは言ってないことにはなんないな!

「ににんが?」って言って「4とは言ってない!」って言われてもな!

「最高にストレートな告白」

いい言葉なのにミットに吸いこまれる3m前まで曲がってるな!


ここまでツッコみたくなるキャラは松本潤ドラマ史上初かも。

語りたくなるドラマです。


爽太は失恋をしようとしてる。

「好きな人に告白して、ダメだったら帰ってくるね」ではなく、「終わらせてくる」んだからえれなをキープ!って意識はないんだろう。

その上、そのつもりがなくても言葉にしてしまったら不誠実なこともわかってる。

でもえれなは期待しちゃうんだよ。

期待させちゃダメなんだよ。

この後どうなるかは原作を読んだ人から聞いてる。

でも、だからじゃなくてダメなんだよ。

先に言っちゃダメな言葉だったよ。

セフレ関係の解消を申し出られて気落ちしてるえれなに、「会いたくないってことじゃない。その正反対だ」と言って気持ちを楽にさせたかった気持ちはわかる。

でも楽にしてから苦しめるのはキツイんだよ。

笑顔を欲しがっちゃダメなとこだったよ。


失恋した自分に真正面に向き合って雪に倒れる爽太。

「ショコラの海の生き物」

タイトルバックのサエコに撃ち抜かれてチョコレートの海に倒れこむ爽太と重なる。

そういうことか、と思う。

作り手はここを見据えてたんだねっていう。

すると『俺、なんで諦めてないんだろ』も納得。

周りをくるくる回ってた恋からその中心に立ち返ったみたいな#06でした。

でも爽太はただ動けなかったわけじゃなくて、ショコラティエとしての覚悟はできている。

「サエコが自分のショコラを食べなくなる」ことを想定してる。

恋を失って12年が着地点を見失って宙に浮いちゃうみたいな空虚感があるんだろう。

けどなんにもなくない。

爽太にはショコラティエとしてのビジョンがある。

えれながすべり止めとして居るんじゃなくて、ショコラがある。

開けっぴろげな爽太だから、開けっぴろげに失恋してくればいい。

そうはならないのは、ショコ・ラ・ヴィからの帰り道のサエコを見てればわかるけど、まずは前提としてその態で行ってくるんだ。

―― あのシーン、たまらないんですよね。

なぜか泣けてしょうがない。

帽子をかぶって来店するサエコにストレートに微笑む爽太、やっと嬉し気に笑うサエコ。

どうしようもないなと思いつつ、どうにか笑ってられないかなとも思う。


みしって揺れた気がした


最初ベッドがきしんだか?とか物理的なこと考えてゴメンナサイ(笑)

時計の長針が一周したところなのかな、という気がする。

戻ったようで、時間は進んでる。

第2章の幕開けなのかな。